4つの原数学

数・量・位置・形体
わくわく創造アトリエでも、よく登場する《かずの木》は、その名の通り“かず”を意識した童具です。
数量の世界と造形の世界には深いつながりがあります。
子どもの色々な遊びの中には、数や量、位置(角度)や幾何学的な要素が深く入り込んでいます。そして、数学的な思考力は、創造性の開発にもなくてはならないものです。
目の前にあるありとあらゆる材料、情報を整理して何かをつくっていく工程は、そのまま数学的思考(理論的思考)を導きます。

量の世界とその体系 その1


1 <未測量>
子どもがはじめて出会う量は<未測量>です。
<未測量>とはまだ数値化していない量のことで、
例えば、
  大きい⇔小さい、
  多い⇔少ない、
  重い⇔軽い
など子どもが最初に理解する量の世界です。
2 <既測量>:分離量と連続量
<未測量>に対して、きちんと数として表された量のことを<既測量>と言います。
簡単に言えば、物を両手に持って重さをくらべるのは<未測量>ですが、ものに表示されている100gという重さで大小を判断するのが<既測量>です。
子ども達は、まず<未測量>に出逢い、その世界でたっぷり遊んだ後に<分離量>(数えられる量、How many~?)の世界で、簡単な数を理解するようになり、やがて<連続量>(計測して得られる量、How much?)も<既測量>として捉えられるようになります。