先週の幼小コピカでは、机を斜めにして、積木を貼り付けコリントゲームをして遊びました。0点・1点・5点・10点と得点ボードをつくり、玉が入った点数のかずの木をトレーに入れて先にいっぱいに成った人(100点)が勝ちというゲームです。白木が1点、赤のかずの木が5点、10のかずの木が緑という単純なルールなので、小さい子も遊ぶことができ、5が二本で10、1が10個で10、10が10本で100という事が一目瞭然で理解できます。
途中で何回かゲームをとめて、「今、何点?」と聞くと、勝っていても負けていてもみんな嬉しそうに点数を数えます。まだ、10、20、30という数え方が出来ない子も「先生、これ数えて!」と全員が自分の点数に興味を持って聞いてきます。そんな時は、時間がかかっても「10が3本で30点、1が2個で2点、合わせて32点」と一人一人に答えてゆきます。指示をしたわけではないのですが、有末先生も自然とそうしていました。私がなぜそうしているのかの意図がわかっているからだと思います。ですから、子ども達は、他の子が数えてもらっている時も何度も何度も聞いているので、ゲームが終わる頃には、なんとなく数え方を理解している子もいました。

アトリエの短い時間でも理解が深まるのですから、こんな遊びをお家でもしていたら、あえて算数の勉強として数や足し算を教えなくても、自然と数の概念、数量の関係、具体物と数の転換、足し算、引き算は、就学前にある程度の理解はできるようです。(数を分けて遊ぶことになるので、割り算の理解もできるようです。)
はじめは、白木・赤・緑という色で、次は0・1・5・10(水道方式 遠山啓)だけで、それから3までの数字で、そして5まで、10までと徐々に難易度をあげていくと、同じ数のゲームでもかなりのバリエーションができます。また、コリントゲームにしたり、サイコロを加えてすごろくにしたり、積木の箱をつかって迷路をつくったりと数と量の遊びはどんどん広がってゆきます。
かずの木は、白木タイプが9万円、カラーが10万円と多少、お値段は張りますが、遊びながら数量の関係を知り、創造活動を通して算数を好きになるには、恰好の童具です。昨年、品質も改良されて、色もきれいになりました。入学祝いに買われる方も多いのですが、出来れば学校の勉強が始まる前、また、数より量に意識が向いている、乳、幼児期に出会わせてあげるのが理想的です。かずの木について詳しく聞きたい方は星野までご質問下さい。
今年も和久共育と童具とアトリエ活動への理解を深めて頂く為に、お母さんの講座を開講します。内容はまだですが、スケジュールだけアトリエに貼っていますので、ご覧になって下さい。
2013.4.(3) アトリエ講師 星野 由香