先週の子ども達のコマづくり、子どもは何でもキャンパスにして何でもアートにしてしまいますね。壁に掛けてもユニークなレリーフになりますが、まわすとまた、新しい世界を見ることが出来て、今週、子ども達に手渡せるのが楽しみです。ただ作品が大きく、とがったところもあるので、多少、危険なコマではありますが(笑)それと、なんとなく形状が盾にもってこいで、男の子同士の兄弟なら、戦いごっこのアイテムになりそうなのでお気をつけ下さいね(笑)。
ピカソクラスの積木に至っては、有名建築家を思わせる完成度の高い作品が次々に並び、たまたま見学にこられていた幼稚園の先生方も驚いていました。こんな作品をお家のかざれたら素敵でしょうね。今回はたくさんの子ども達に「なんでピカソは積木の活動が少ないの?」と聞かれ反省しました。積木遊びの醍醐味がわかるのは、高学年になってからです。積木遊びというより建築構成?というのでしょうか、実際にインテリアとしても、十分に通用するような作品をつくりだします。これからも、積木遊びのやり方や質を変えて、高学年が十分に力をだしきれる活動を考えてゆかなければと思いました。

卒業生のお父さん、お母さんへ
今週の活動は、6年生にとってアトリエ最後の活動となります。親子コピカから10年にわたり通ってくれた子ども達、そして通わせてくれたお父さん、お母さん達への感謝の気持ちは言葉になりません。本当にありがとうございます。
彼らがそれぞれに魅力のある人間に育ってくれたこと、人としての味わい、深みのある人格に育ってくれたことを嬉しく思います。
これから中学になれば、お父さんやお母さんがどうしてアトリエに通わせてくれっていたのかを、自分なりに考える時がくると思います。アトリエが特別な場所であることは、もうすでにわかっているようです。アトリエに通っていることそのものが自信につながっている子もいます。
大人になって子どもができたら、自らの教育観を持つようになり、その時にアトリエの教育とはどのようなものであったのかを知る時がきます。私はその時こそ、子育ての軸としてアトリエを選んだ親の深い愛情を知り、広い視野と洞察力を持った両親に育てられたことを知るのだろうと思います。教育は100年の計と言われるように、その思いは、また次の世代へと受け継がれ、その家の文化として根付きます。
子どもの幸せをどのような形で親が願っていたのかを、アトリエの存在、童具、ほるぷ子ども図書館の絵本が少なからず伝えてくれると思います。子育ては長い道程ですから、これからも大きな壁にぶつかることもあると思います。卒業生の中にも中学になってから、問題を抱え込んでしまった子もいます。そんな時があれば、もし私で良ければ卒業しても相談して下さい。素晴らしい子ども達との出会いをくれた恩返しをさせて下さい。本物の出会いにはお別れはありません。子どもの居場所、見守る大人の一人として、これからもご家族の片隅に存在させて頂ければと思います。長い間、本当にありがとうございました。