先日、10月14日の、講演会、座談会では、多数の方にお越し頂きありがとうございました。私は、子ども達の積木を担当していましたので、この度は、講演は聴けなかったのですが、皆様の感想を読ませて頂き、心にしみる講演会であったことが伝わってきました。感想で一番、多かったのは、「私が、子どもの創造力を奪ってしまっていた。」「私の言葉が子どもの集中力をとぎれさせていた。」という反省の言葉と「“創造力は生きる力”好きなことを無我夢中になってやらせてあげたい。」「これからもっと子育てを楽しみます。」というこれからの子育てへの前向きな言葉でした。また、「大人である私も輝いていたい。成長したい。」という感想も多く、和久先生の講演は、子育て中のお父さん、お母さん、教育者だけでなく、社員研修や学生さん、老人大学など色んな相の方にも聞いて頂きたいと思いました。
午後からの座談会では、家庭での積木遊びや、兄弟関係について、小学校でのいじめの問題、パソコンやゲームとの付き合い方についてなど、限られた時間では、ありましたが、深いお話ができたと思います。参加されたお母さん達のご感想を聞くと、他のお母さん達の意見が参考になった、考えさせられたという意見も多数ございましたので、私や山下先生でよければ、アトリエの保護者、祖父母の方に集まって頂き、お話できる場を設けたいと思います。(・・・昨年も同じことを言ってましたね。時間がとれず、すみません。2月くらいに予定してみます。)
全員の作品展は、今年初めての開催でしたが、美大出身の黒石先生に全てをお任せして会場設置を行いました。白い壁にかざられた子ども達の作品は、想像以上に迫力があり、本格的な美術館にかざっても、さまになるくらいの出来栄えに仕上がっていますので、是非、是非、見に行ってあげて下さい。自分の作品がかざられているのを見ることも、子ども達の自信につながってゆくと思います。
ピカソクラスの子ども達も、魂を込めて、国宝鶴林寺を創ってくれました。真剣な表情は、まさに建築家の域だったそうです。違う場所で同じアトリエに通う子ども達が一緒に力を合わせるという体験も楽しかったようで、これも一生の思い出として残っていくのだろうなあと思いました。
この頃私は、“一生は1回しかない。”とよく思います。子ども達の子ども時代も一度しかありません。過ぎた時は、もう二度と返ってきません。汗びっしょりにななって友達と走り回って遊んだ日々、時の経つのも忘れて無我夢中で過ごした時間、泣いて泣いて泣いた日々も含めて、楽しかった子ども時代をかけぬけて生きて欲しいと願います。
2012.10.(2) アトリエ講師 星野 由香