前回のコペルクラスで、「さんすうだいすき(4)」の、なかまあつめを楽しみの範囲でやってみました。子ども達は、遊びのひとつとしてとらえ、アトリエでやっている図形パズルやツートンブロックのように盛り上がりました。
「さんすうはキライ」と言っていた2年生のHちゃんは、お父さん・お母さんと一緒に「さんすうだいすき(1)~(4)」をゲーム感覚で楽しんでいるようで、「これ、大好き!おもしろい!」とニコニコ笑って喜び、「はやく“えあわせ でんこうニュース(算数大好き(5))”がしたいねん!」と意欲満々です。
アトリエの実践教育だけでなく、教育理論にも興味を持たれている方は、図形はもとより、数学・科学が好きな方が多いと思います。また、数学的思考をもっていらっしゃる方は、絵本子育てや読書の大切さについてもご理解頂いているからこそ、ほるぷ子ども図書館を選んで下さるのだと思います。ですから、ご自身はさんすうでつまづいた体験のない方も多いと思いますが、「さんすうだいすき」は子ども時代に「さんすうが大好き」な子になれるようにつくられているところが、他の算数教育との決定的な違いであり、遠山啓先生の意図するところではないかと思います。
私の考えですが、さんすうができる子にする為だけの教育と、さんすうがだいすきになる為の教育は、目的が違うので、その手法も違ってくるように思えます。学力upだけを目的にするなら、暗記・計算・カードめくり・速読・公式ラッシュで叩き込めば、考えずに問題のとける子はつくれるのかもしれません。「さんすうだいすき」は、さんすうができることだけではなく、さんすうをすきになることが目的なので、考えずに問題を解くテクニックを身につけるのではなくて、考えて問題を解くことの楽しさを知り、正しい数学理論の基礎を身につけ、数学的思考を育ててゆく教育法ではないかと思います。
例を挙げると、公式はいっぱい知っているから、テストの問題は解けるけど、その公式の理論は分からないという子ではなく、公式はあんまり知らないけど、考えればその公式は導きだせるという子です。そして、それが楽しいと思える子になってくれたら、嬉しいですよね。
これはさんすうだけに限らず、人の思考法としての根本であるように思えます。本物と呼べる人、本物と呼べる教育、本物と呼べる物は、ひとつのことだけにとどまることなく、それを他のものに当てはめても、共通する本質があります。「さんすうだいすき」は“さんすう”を媒介にして、人間の思考のあり方を教えてくれます。ですから、「さんすうだいすき」をする時は、“さんすうができる子にしたい”という願望は、とりあえず置いといて(^^)、“さんすうがだいすきになる子”を目的に、まずはお母さんが遠山理論を理解し、自らが好きになってからはじめることをおすすめします。その為には、和久先生の“遊びの創造共育法 かずの木”を是非、お読み下さい。数学が好きな人もそうでない人も、目からうろこの理論(遠山先生と同じ)と実践に、童具やアトリエ教育へのご理解を深めて頂けると思います。山下先生もこの度勉強しなおして“これは絶対読むべき!”と強く言っていたので、今週山下先生と目をあわせると、そのお話しになると思いますので、ご覚悟を^^
7月のお母さん講座「かずの木」もお申込者が多数である為、17日(火)にも行うことにしました。申込みがいっぱいで受付ができなかった方は、再度スタッフにお伝え下さい。また、24日よりも17日の方がご都合の良い方は、そちらに変更して頂いても構いません。
和久共育の共という字は、子も母も講師も共に育つという意味です。子ども達に負けないように、共に学び、深めてゆきましょう。
2012.7.(1) アトリエ講師 星野 由香
「さんすうはキライ」と言っていた2年生のHちゃんは、お父さん・お母さんと一緒に「さんすうだいすき(1)~(4)」をゲーム感覚で楽しんでいるようで、「これ、大好き!おもしろい!」とニコニコ笑って喜び、「はやく“えあわせ でんこうニュース(算数大好き(5))”がしたいねん!」と意欲満々です。
アトリエの実践教育だけでなく、教育理論にも興味を持たれている方は、図形はもとより、数学・科学が好きな方が多いと思います。また、数学的思考をもっていらっしゃる方は、絵本子育てや読書の大切さについてもご理解頂いているからこそ、ほるぷ子ども図書館を選んで下さるのだと思います。ですから、ご自身はさんすうでつまづいた体験のない方も多いと思いますが、「さんすうだいすき」は子ども時代に「さんすうが大好き」な子になれるようにつくられているところが、他の算数教育との決定的な違いであり、遠山啓先生の意図するところではないかと思います。
私の考えですが、さんすうができる子にする為だけの教育と、さんすうがだいすきになる為の教育は、目的が違うので、その手法も違ってくるように思えます。学力upだけを目的にするなら、暗記・計算・カードめくり・速読・公式ラッシュで叩き込めば、考えずに問題のとける子はつくれるのかもしれません。「さんすうだいすき」は、さんすうができることだけではなく、さんすうをすきになることが目的なので、考えずに問題を解くテクニックを身につけるのではなくて、考えて問題を解くことの楽しさを知り、正しい数学理論の基礎を身につけ、数学的思考を育ててゆく教育法ではないかと思います。
例を挙げると、公式はいっぱい知っているから、テストの問題は解けるけど、その公式の理論は分からないという子ではなく、公式はあんまり知らないけど、考えればその公式は導きだせるという子です。そして、それが楽しいと思える子になってくれたら、嬉しいですよね。
これはさんすうだけに限らず、人の思考法としての根本であるように思えます。本物と呼べる人、本物と呼べる教育、本物と呼べる物は、ひとつのことだけにとどまることなく、それを他のものに当てはめても、共通する本質があります。「さんすうだいすき」は“さんすう”を媒介にして、人間の思考のあり方を教えてくれます。ですから、「さんすうだいすき」をする時は、“さんすうができる子にしたい”という願望は、とりあえず置いといて(^^)、“さんすうがだいすきになる子”を目的に、まずはお母さんが遠山理論を理解し、自らが好きになってからはじめることをおすすめします。その為には、和久先生の“遊びの創造共育法 かずの木”を是非、お読み下さい。数学が好きな人もそうでない人も、目からうろこの理論(遠山先生と同じ)と実践に、童具やアトリエ教育へのご理解を深めて頂けると思います。山下先生もこの度勉強しなおして“これは絶対読むべき!”と強く言っていたので、今週山下先生と目をあわせると、そのお話しになると思いますので、ご覚悟を^^
7月のお母さん講座「かずの木」もお申込者が多数である為、17日(火)にも行うことにしました。申込みがいっぱいで受付ができなかった方は、再度スタッフにお伝え下さい。また、24日よりも17日の方がご都合の良い方は、そちらに変更して頂いても構いません。
和久共育の共という字は、子も母も講師も共に育つという意味です。子ども達に負けないように、共に学び、深めてゆきましょう。
2012.7.(1) アトリエ講師 星野 由香