先週の動物づくりは、子ども達の集中力、発想力、創造力、そして根気強さに脱帽しました。親子コピカのお母さん達は、お子さんと一緒に活動されているので、ご理解頂けると思いますが、あれだけ複雑に木端がつけられた作品を、白ペンキで塗って着色するのは、本当に大変なんです。
また、加古川PRの子達は絵本好きな子が多いからか想像力が豊かなので、普通の動物をつくる子がほとんどいなくて(笑)。子どもを生むしっぽだの、話のできる角だの、宇宙に行ける羽だのとつける素材の量が半端じゃなかったので、子ども達の補助をしているだけでくたくたになりました。「この耳な、夜になったら移動するねん」とか「この子、後ろから乗らな怒るで」とか色々あるようで、名前をつけるほど、作品に愛情を持っている子もたくさんいたので、是非、おうちに帰ったらどんな動物なのか、お話を聞いてあげて下さいね。
はじめに、『K.スギャーマ博士の動物図鑑』を見せたことも子ども達を夢の世界へいざなう理由のひとつとなりました。色んな架空の動物について真剣に書かれていて、お値段もしっかり本物の図鑑と同じくらい(^^)。いくらおもしろくてもこの本は売れないなあって思ってたら、やはり子どもは想像力のかたまり。アトリエ終了後、写真の図鑑ならそこまで細かい解説を読まないだろうと思える説明をしっかり読んでいました。その姿に注文を余儀なくされたお母さん達もたくさんいましたね。
絵もきれいで文章がしっかりしているので、子ども達が興味を持ってくれれば、読み物としても面白く、小学生の子ども達は、その解説をまねて自分の動物の特徴を説明していたりしていましたから、説明文をくみたてる文章力にもつながってゆくなあと思いました。本当の学力はそうやって身についてゆくものだと思います。
色んな実体験、疑似体験と思考が結びついた時、はじめて血となり、肉となり、生きる力となる学力が、正に身についてゆくのだと思います。
車椅子の物理学者として知られるスティーヴン・ホーキングがはじめて書いた児童書『宇宙への秘密の鍵』の中に「科学は感じることや考えることや観察する力を使って周りの世界を説明するものなんだよ」という物理学者エリックの言葉があります。「感じる力」「考える力」「観察する力」子ども達の科学は、実験教室の中で行われているものではなく、その力を持っていれば、日常生活のそこここに題材はいっぱいあります。そんな力を育てることこそが、これからの世界に必要な人材でありアトリエでの活動も、子ども達の科学する力に繋がっているなあと感じます。
この本で何より感動するのは、物語の中に登場する本『宇宙を知るためのガイド』には、実在する世界的な科学者たちによる最新理論の科学エッセイが図や写真付で子どもにも(私にも)わかりやすく書かれていることです。(ですから読み終えた時の宇宙に関する知識は相当なものになっています)。科学者たちの子ども達に対する深い愛情を感じました。地球への愛さえ受け取れました。
本物には必ず、深い愛情が込められています。あらゆる物・考え方・習い事なども偽物と本物との差は愛情を感じられるかそうでないかが一つの要素になる気がします。
良書は読む前と読んだ後とでは全く違う自分にさせてくれます。
本年度、最後の活動は、積木の町づくりです。今回の活動も良書と同じように、この体験をする前とした後では、全く違う子ども達の姿が見られるように、スケールの大きい活動となればと思います。
2012.3.(3) アトリエ講師 星野 由香
また、加古川PRの子達は絵本好きな子が多いからか想像力が豊かなので、普通の動物をつくる子がほとんどいなくて(笑)。子どもを生むしっぽだの、話のできる角だの、宇宙に行ける羽だのとつける素材の量が半端じゃなかったので、子ども達の補助をしているだけでくたくたになりました。「この耳な、夜になったら移動するねん」とか「この子、後ろから乗らな怒るで」とか色々あるようで、名前をつけるほど、作品に愛情を持っている子もたくさんいたので、是非、おうちに帰ったらどんな動物なのか、お話を聞いてあげて下さいね。
はじめに、『K.スギャーマ博士の動物図鑑』を見せたことも子ども達を夢の世界へいざなう理由のひとつとなりました。色んな架空の動物について真剣に書かれていて、お値段もしっかり本物の図鑑と同じくらい(^^)。いくらおもしろくてもこの本は売れないなあって思ってたら、やはり子どもは想像力のかたまり。アトリエ終了後、写真の図鑑ならそこまで細かい解説を読まないだろうと思える説明をしっかり読んでいました。その姿に注文を余儀なくされたお母さん達もたくさんいましたね。
絵もきれいで文章がしっかりしているので、子ども達が興味を持ってくれれば、読み物としても面白く、小学生の子ども達は、その解説をまねて自分の動物の特徴を説明していたりしていましたから、説明文をくみたてる文章力にもつながってゆくなあと思いました。本当の学力はそうやって身についてゆくものだと思います。
色んな実体験、疑似体験と思考が結びついた時、はじめて血となり、肉となり、生きる力となる学力が、正に身についてゆくのだと思います。
車椅子の物理学者として知られるスティーヴン・ホーキングがはじめて書いた児童書『宇宙への秘密の鍵』の中に「科学は感じることや考えることや観察する力を使って周りの世界を説明するものなんだよ」という物理学者エリックの言葉があります。「感じる力」「考える力」「観察する力」子ども達の科学は、実験教室の中で行われているものではなく、その力を持っていれば、日常生活のそこここに題材はいっぱいあります。そんな力を育てることこそが、これからの世界に必要な人材でありアトリエでの活動も、子ども達の科学する力に繋がっているなあと感じます。
この本で何より感動するのは、物語の中に登場する本『宇宙を知るためのガイド』には、実在する世界的な科学者たちによる最新理論の科学エッセイが図や写真付で子どもにも(私にも)わかりやすく書かれていることです。(ですから読み終えた時の宇宙に関する知識は相当なものになっています)。科学者たちの子ども達に対する深い愛情を感じました。地球への愛さえ受け取れました。
本物には必ず、深い愛情が込められています。あらゆる物・考え方・習い事なども偽物と本物との差は愛情を感じられるかそうでないかが一つの要素になる気がします。
良書は読む前と読んだ後とでは全く違う自分にさせてくれます。
本年度、最後の活動は、積木の町づくりです。今回の活動も良書と同じように、この体験をする前とした後では、全く違う子ども達の姿が見られるように、スケールの大きい活動となればと思います。
2012.3.(3) アトリエ講師 星野 由香