子ども時代の思い出は一生の宝物
~悔いのない少年期を~
ひんやりとした空気がやっと秋を感じさせてくれるようになりましたね。
先週の活動は、親子・幼小とママボールで遊んでから、そのボールに絵具をつけて木の葉をイメージしてスタンプ。そしてその後は、手の平で叩いて秋の紅葉を表現しました。あまりの美しさに見とれてしまう程。親子コピカの子ども達も、画面をあげた瞬間、うわぁ・・・・・・と声にならないため息をついていました。こんな幼い時期にこの美しさに触れられる、しかもそれは自分で描いている。そんな子ども達を羨ましくさえ思いました。
幼小コピカはこの状態で手に絵具となると思ったとおりのはっちゃけぶり。子ども達のパワーに負けずにいるのは大変なエネルギーです(^.^) 運動会や音楽会の練習からそろそろ解放され、子ども達が落ち着いてくる時期ではあるのですが、油断はできません。
特に、2・3年生は、洗濯機の中でぐるぐる回っているみたいに心が混乱していますね。8~9歳は主観から客観思考になり、急に色んな現実が見えてくるからなのだと思います。男の子はアトリエに入ってきた時から戦闘モード、どうせ俺なんか的な態度になり、女の子はちょっと意地悪なことを言ってみたり、逆に自信を失ったように自分を出せなくなる子もいます。
その子なりのやり方で、自分の一番悪い面を見せて、それでもこの大人は自分を好きでいてくれるのか、自分を認めてくれるのか、信用できる大人なのかを確かめているのでしょうね。(意識してやっているのではないと思いますが)
この時期の子ども達と向き合って行くたびに「先生の愛は本物か?」と試されているような気がします。親のことも先生のことも客観的に見るようになるわけですから、この時大人がどんな対応をするのかを子ども達はしっかりと見ています。
2歳児反抗期、4歳児パニック、そしてこの時期が間にあり、やがてくる子育て最大の難関、第二次反抗期の思春期。それは自然な現象で、子ども達のこれからの成長に必要だからこそ、そうなるんだと思います。
こうして自我が形成され、自分をつくってゆこうとしている時期に反抗的な聞き分けが悪くなるのは考えてみれば当たり前ですよね。
さんまさんがやっている『ホンマでっかTV』で見たことですが、あらゆる専門家たちが「聞き分けの良い子が大人になった時の成功率は24%。逆に悪い子は84%」と言ってました(^.^) 真偽は別として、もし子どもがやりにくくなってきたらあまり深刻にならず「この子は成功するんだわ!!」くらいに考えて大きく構えて待ち続けましょう。いっぱい愛情をもらって、思いっきり遊んで、自由な幼年期を駆け抜けてきた子ども達は大丈夫。「根っこ」と「土台」が育っていますから、子どもが本来持っている自ら育つ力で乗り越えて行きます。その力の素晴らしさに気付いた時、私はいつも大きな感動を子どもから与えられます。
ただ、これからの教育が向かってゆく方向を見ると、教育機関や大人の目が子どもに厳しくなり“俺は、私は、自由だあ~!”で幼児期を過ごしたアトリエの子ども達は、理解できない、理解されないことも多くあるのかもしれません。自分が自分らしくいられる場所、どんな自分であっても愛され認められる場所、“子ども達の居場所”は益々必要な時代になってきたなあと思います。
子ども時代の思い出は一生の宝物、子ども達は遊びながら日常生活を通して人生において大切なことを学んでいるのです。悔いのない少年期を味わいつくして生きさせてあげたいと願わずにはいられません。そんな仲間も、時間も空間も、私たちの知っている子ども時代の原風景は、今、日本から消えようとしています。
ストレスを抱えている子ども達。疲れた、めんどくさいが口ぐせ。天才児子育ての流行、友達と集まってもゲーム持参。そんな社会が、子ども達にとっていいなんて、誰も思っていないはず。これからの教育について、真剣に考えなければならない時代が来ていると感じます。この度の和久先生との座談会では、アトリエのお父さん・お母さん達とそんな話ができればと思います。
ご都合のつく方は、是非ご参加下さい。
2011.10.(2)アトリエ講師 星野 由香
~悔いのない少年期を~
ひんやりとした空気がやっと秋を感じさせてくれるようになりましたね。
先週の活動は、親子・幼小とママボールで遊んでから、そのボールに絵具をつけて木の葉をイメージしてスタンプ。そしてその後は、手の平で叩いて秋の紅葉を表現しました。あまりの美しさに見とれてしまう程。親子コピカの子ども達も、画面をあげた瞬間、うわぁ・・・・・・と声にならないため息をついていました。こんな幼い時期にこの美しさに触れられる、しかもそれは自分で描いている。そんな子ども達を羨ましくさえ思いました。
幼小コピカはこの状態で手に絵具となると思ったとおりのはっちゃけぶり。子ども達のパワーに負けずにいるのは大変なエネルギーです(^.^) 運動会や音楽会の練習からそろそろ解放され、子ども達が落ち着いてくる時期ではあるのですが、油断はできません。
特に、2・3年生は、洗濯機の中でぐるぐる回っているみたいに心が混乱していますね。8~9歳は主観から客観思考になり、急に色んな現実が見えてくるからなのだと思います。男の子はアトリエに入ってきた時から戦闘モード、どうせ俺なんか的な態度になり、女の子はちょっと意地悪なことを言ってみたり、逆に自信を失ったように自分を出せなくなる子もいます。
その子なりのやり方で、自分の一番悪い面を見せて、それでもこの大人は自分を好きでいてくれるのか、自分を認めてくれるのか、信用できる大人なのかを確かめているのでしょうね。(意識してやっているのではないと思いますが)
この時期の子ども達と向き合って行くたびに「先生の愛は本物か?」と試されているような気がします。親のことも先生のことも客観的に見るようになるわけですから、この時大人がどんな対応をするのかを子ども達はしっかりと見ています。
2歳児反抗期、4歳児パニック、そしてこの時期が間にあり、やがてくる子育て最大の難関、第二次反抗期の思春期。それは自然な現象で、子ども達のこれからの成長に必要だからこそ、そうなるんだと思います。
こうして自我が形成され、自分をつくってゆこうとしている時期に反抗的な聞き分けが悪くなるのは考えてみれば当たり前ですよね。
さんまさんがやっている『ホンマでっかTV』で見たことですが、あらゆる専門家たちが「聞き分けの良い子が大人になった時の成功率は24%。逆に悪い子は84%」と言ってました(^.^) 真偽は別として、もし子どもがやりにくくなってきたらあまり深刻にならず「この子は成功するんだわ!!」くらいに考えて大きく構えて待ち続けましょう。いっぱい愛情をもらって、思いっきり遊んで、自由な幼年期を駆け抜けてきた子ども達は大丈夫。「根っこ」と「土台」が育っていますから、子どもが本来持っている自ら育つ力で乗り越えて行きます。その力の素晴らしさに気付いた時、私はいつも大きな感動を子どもから与えられます。
ただ、これからの教育が向かってゆく方向を見ると、教育機関や大人の目が子どもに厳しくなり“俺は、私は、自由だあ~!”で幼児期を過ごしたアトリエの子ども達は、理解できない、理解されないことも多くあるのかもしれません。自分が自分らしくいられる場所、どんな自分であっても愛され認められる場所、“子ども達の居場所”は益々必要な時代になってきたなあと思います。
子ども時代の思い出は一生の宝物、子ども達は遊びながら日常生活を通して人生において大切なことを学んでいるのです。悔いのない少年期を味わいつくして生きさせてあげたいと願わずにはいられません。そんな仲間も、時間も空間も、私たちの知っている子ども時代の原風景は、今、日本から消えようとしています。
ストレスを抱えている子ども達。疲れた、めんどくさいが口ぐせ。天才児子育ての流行、友達と集まってもゲーム持参。そんな社会が、子ども達にとっていいなんて、誰も思っていないはず。これからの教育について、真剣に考えなければならない時代が来ていると感じます。この度の和久先生との座談会では、アトリエのお父さん・お母さん達とそんな話ができればと思います。
ご都合のつく方は、是非ご参加下さい。
2011.10.(2)アトリエ講師 星野 由香