教室中に響く子ども達の声。有末先生が子ども達の頭にパサッパサッと紙吹雪をふりかけた瞬間、世界が一転。「きゃあ~~!!」と歓声をあげてはしゃぎまわる子ども達。
演技派の有末先生は、「皆にこれ(紙吹雪)渡すけどお友達にかけたり投げたりしないでね」と作品づくりに集中させ、壁に作品を貼り、“これで完成!”と終わりだと子ども達に思わせてから「最後に先生が仕上げするね」と「どこが足りひんかな?ここ?ここ?」と言って、子どもの背中に紙吹雪をふりかけました。一瞬あっけにとられ、‘ぱぁー’っと光が差したように輝く子ども達の顔。
子ども達はたまらなく嬉しかったでしょうね。この後の子ども達の逆襲は何十倍(^_^.)
有末先生、集中攻撃。この一週間は、有末先生のこの顔を何回と見ましたよ(^_^)(^_^)(^_^)
わが子のはじけっぷりに「子どものこんな姿は久しぶりに見た。ストレスが溜まってたんだなあと考えさせられました。」とおっしゃっているお母さんがいました。私も、今、ストレスを溜めていない子なんていないんじゃないかと幼児期の子ども達にすら感じることがあります。
大人も子どももストレスを溜めやすい現代社会において、こういう理屈抜きに心底、叫んで笑うこと、日常とかけ離れた空間、時間(世界)を持つことは、私たちが思っている以上に必要なことかもしれません。
私がこの夏、学びを得た研究者の大豆生田先生も「今、子ども達の環境は劇的に変化している。子どもの世界が失われようとしている。無理をしてでもその時間を作ることが必要」と何度もおっしゃっていました。
日本の宝と言われた心理学の第一人者、河合隼雄先生も、心理学者の立場から「大人も子どもも傷つきやすい現代社会において厳しい現実を乗り越えてゆくためにはファンタジーが必要」と言っています。ここで言うファンタジーと言うのは絵本や童話のことです。
お話しによってもたらされる想像の世界は、子ども達の心を、私たちの心を自由に羽ばたかせてくれます。ままごとやごっこ遊び、見立て遊びも同じです。その世界にいつでも羽ばたけるからこそ、子ども達は厳しい現実と向き合っていられるのだそうです。
私にそのことを具体的に感じさせてくれたのは、ユリ・シュルビッツの『お父さんの地図』でした。
アトリエの活動も、現実とは離れた非日常的な創造の世界を子ども達は感じているんだと思います。
子ども達にとってアトリエの存在は、心のバランスを保つためにも必要なものであり、何かの能力が育つという事より‘子ども達の世界にこういう時間がある。こういう空間がある。’ということが、極めて重要なことであるのかもしれないと思いました。
10月23日(日)の講演会には、定員はありますが、アトリエの方は出来る限りご参加下さい。状況によりますが、講演・語ろう会に関しましては、同じ参加費で両方参加して頂いても構いません。
和久先生の言葉で“わくわく創造アトリエとは?童具とは?”を聞いて下さい。
会場5Fにはプレイルーム(子育てセンター)もありますし、お弁当も食べられますので、楽しみにいらして下さいね。
2011.9.(2)アトリエ講師 星野 由香
演技派の有末先生は、「皆にこれ(紙吹雪)渡すけどお友達にかけたり投げたりしないでね」と作品づくりに集中させ、壁に作品を貼り、“これで完成!”と終わりだと子ども達に思わせてから「最後に先生が仕上げするね」と「どこが足りひんかな?ここ?ここ?」と言って、子どもの背中に紙吹雪をふりかけました。一瞬あっけにとられ、‘ぱぁー’っと光が差したように輝く子ども達の顔。
子ども達はたまらなく嬉しかったでしょうね。この後の子ども達の逆襲は何十倍(^_^.)
有末先生、集中攻撃。この一週間は、有末先生のこの顔を何回と見ましたよ(^_^)(^_^)(^_^)
わが子のはじけっぷりに「子どものこんな姿は久しぶりに見た。ストレスが溜まってたんだなあと考えさせられました。」とおっしゃっているお母さんがいました。私も、今、ストレスを溜めていない子なんていないんじゃないかと幼児期の子ども達にすら感じることがあります。
大人も子どももストレスを溜めやすい現代社会において、こういう理屈抜きに心底、叫んで笑うこと、日常とかけ離れた空間、時間(世界)を持つことは、私たちが思っている以上に必要なことかもしれません。
私がこの夏、学びを得た研究者の大豆生田先生も「今、子ども達の環境は劇的に変化している。子どもの世界が失われようとしている。無理をしてでもその時間を作ることが必要」と何度もおっしゃっていました。
日本の宝と言われた心理学の第一人者、河合隼雄先生も、心理学者の立場から「大人も子どもも傷つきやすい現代社会において厳しい現実を乗り越えてゆくためにはファンタジーが必要」と言っています。ここで言うファンタジーと言うのは絵本や童話のことです。
お話しによってもたらされる想像の世界は、子ども達の心を、私たちの心を自由に羽ばたかせてくれます。ままごとやごっこ遊び、見立て遊びも同じです。その世界にいつでも羽ばたけるからこそ、子ども達は厳しい現実と向き合っていられるのだそうです。
私にそのことを具体的に感じさせてくれたのは、ユリ・シュルビッツの『お父さんの地図』でした。
アトリエの活動も、現実とは離れた非日常的な創造の世界を子ども達は感じているんだと思います。
子ども達にとってアトリエの存在は、心のバランスを保つためにも必要なものであり、何かの能力が育つという事より‘子ども達の世界にこういう時間がある。こういう空間がある。’ということが、極めて重要なことであるのかもしれないと思いました。
10月23日(日)の講演会には、定員はありますが、アトリエの方は出来る限りご参加下さい。状況によりますが、講演・語ろう会に関しましては、同じ参加費で両方参加して頂いても構いません。
和久先生の言葉で“わくわく創造アトリエとは?童具とは?”を聞いて下さい。
会場5Fにはプレイルーム(子育てセンター)もありますし、お弁当も食べられますので、楽しみにいらして下さいね。
2011.9.(2)アトリエ講師 星野 由香