前回のアトリエ通信では、子どもの行動には全て意味があるということと、自己肯定感について書きました。テレビでよく見る尾木ママも“ほめ育て”“受容”“共感”ということをよく言ってますね。
今のその子をそのまま受け入れて認めること、その子が自分らしくいていい、いい子でいなくても、いい成績を取らなくても、そのままの自分で愛されていると実感することから、自己肯定感が芽生えてくると言われています。
私はよく“ゆるぎない自信”と表現していましたが、これも自己肯定感と同じことだなあと思いました。学力の面においても、“ほめ育て”された子の方がよく伸びる傾向にあるというデータがあると聞いたことがあります。
子どもは皆、一人一人違います。その子それぞれにその子らしさ、パーソナリティを持っています。それは、社会の価値観の中では、全てがプラスにとらえられないこともあるかもしれません。
アトリエには、どちらかと言えばゆっくりな年長さんのSちゃんがいます。今回の積木も一人二人と出来上がる頃、ちょうど足ができたところ。胴体にさしかかり、時間内にはできそうだなあと思った瞬間、トラブル発生、ガッシャーン!と音がして、全部倒れてしまいました。
私がびっくりしたのはその後です。単純な積み方は私も手伝いましたが、元通りにを直すまでにかかった時間はわずか5分程度。Sちゃんは自分がどうやって積んだのかを全部、覚えていたのです。
「頑丈になるように、両足の位置にあわせて、体を積んでたから、この積み方で長さが合わないのは、足の幅がさっきと違う。先生、もう一回一緒に直して」と言われた時には鳥肌が立ちました。
Sちゃんは、ゆっくりだけどその時間しっかり考えて集中してつくっているのです。だから細かいところまでこんなに覚えていられるんだと大感激しました。
彼の作品はいつも創意に溢れ、美しい画面を創り出します。そんな彼を‘はやくはやく’とせきたてれば、社会の価値には当てはまっても、彼の創造の世界は失われてしまうかもしれません。その子が本来持っている自分らしさ、その子ならではの魅力も同じことではないかなあと思います。
子ども達の今、その瞬間を受け止めて、彼らに共感してゆくこと、子どもの心に徹底して寄り添うということ、子ども達の姿がまた私に新たな決意を与えてくれました。
今週は“夏の思い出”をひとつのストーリーにして、最後はピカソクラスも一緒に一枚の作品をつくります。多分、大はしゃぎの活動になると思いますので、子ども達と一緒に参加したいお母さん達は、活動終了30分前にアトリエにお集まり下さい。(汚れませんので、ご安心下さい(^.^)
夏の猛暑、台風の影響と落ち着かない日々が続きますが、くれぐれも皆様、体調には気をつけて下さいね。
2011.9.(1)アトリエ講師 星野 由香
今のその子をそのまま受け入れて認めること、その子が自分らしくいていい、いい子でいなくても、いい成績を取らなくても、そのままの自分で愛されていると実感することから、自己肯定感が芽生えてくると言われています。
私はよく“ゆるぎない自信”と表現していましたが、これも自己肯定感と同じことだなあと思いました。学力の面においても、“ほめ育て”された子の方がよく伸びる傾向にあるというデータがあると聞いたことがあります。
子どもは皆、一人一人違います。その子それぞれにその子らしさ、パーソナリティを持っています。それは、社会の価値観の中では、全てがプラスにとらえられないこともあるかもしれません。
アトリエには、どちらかと言えばゆっくりな年長さんのSちゃんがいます。今回の積木も一人二人と出来上がる頃、ちょうど足ができたところ。胴体にさしかかり、時間内にはできそうだなあと思った瞬間、トラブル発生、ガッシャーン!と音がして、全部倒れてしまいました。
私がびっくりしたのはその後です。単純な積み方は私も手伝いましたが、元通りにを直すまでにかかった時間はわずか5分程度。Sちゃんは自分がどうやって積んだのかを全部、覚えていたのです。
「頑丈になるように、両足の位置にあわせて、体を積んでたから、この積み方で長さが合わないのは、足の幅がさっきと違う。先生、もう一回一緒に直して」と言われた時には鳥肌が立ちました。
Sちゃんは、ゆっくりだけどその時間しっかり考えて集中してつくっているのです。だから細かいところまでこんなに覚えていられるんだと大感激しました。
彼の作品はいつも創意に溢れ、美しい画面を創り出します。そんな彼を‘はやくはやく’とせきたてれば、社会の価値には当てはまっても、彼の創造の世界は失われてしまうかもしれません。その子が本来持っている自分らしさ、その子ならではの魅力も同じことではないかなあと思います。
子ども達の今、その瞬間を受け止めて、彼らに共感してゆくこと、子どもの心に徹底して寄り添うということ、子ども達の姿がまた私に新たな決意を与えてくれました。
今週は“夏の思い出”をひとつのストーリーにして、最後はピカソクラスも一緒に一枚の作品をつくります。多分、大はしゃぎの活動になると思いますので、子ども達と一緒に参加したいお母さん達は、活動終了30分前にアトリエにお集まり下さい。(汚れませんので、ご安心下さい(^.^)
夏の猛暑、台風の影響と落ち着かない日々が続きますが、くれぐれも皆様、体調には気をつけて下さいね。
2011.9.(1)アトリエ講師 星野 由香