今回の絵画もダイナミックな作品が続出しましたね。今回のモチーフは専業農家を営んでいるアトリエ会員のお父さんがアトリエの子ども達のために大きな竹の子を探して掘ってきて下さいました。
子ども達も大喜びで、特に幼児コピカの子ども達は大感動。上へ上へとまっすぐ伸びようとしている竹の子と子ども達の生命力そのままの絵が画面に描かれていました。
この度の絵画は、竹の子の線が面白く、木炭で描かれたデッサンがどの子もいきいきとしていて、このまま、デッサンだけでもいいのではと思うくらいでした。
3,4歳児は、まだデッサンをして、そこに色を塗るという感じではなく、絵具が出るとまた別の活動になるようです。
初めて描く子は、はじめの線とは関係なく色を塗ったり、もう一度絵具でデッサンをしなおしたり、というのが殆どの子に見られる行動です。
そのため、はじめに描いた竹の子が消えてしまうこともありますが、それがその子の今、この瞬間。だからこそ、その年齢しか描くことの出来ない美しい色面生み出されます。
今回は、お母さんから離れ、初めての絵画を幼児コピカで体験した年少さんの子ども達に多くの驚きと感動をもらいました。
保育園に通いだし、お母さんと離れる時間を持つようになり、お迎えに来てもらってやっとお母さんに会えたのに、またアトリエで離ればなれ。泣いて入ってきたMちゃんでしたが、いざ描き始めると、一心不乱の無我夢中。忘我の境地。見ていて羨ましくなるくらいに、自らの手によって表現されてゆく世界に一体化しています。神聖すら感じる彼女の姿に、昇華とはこういうことを言うのだと思わされました。
描き終えた瞬間の子ども達の顔は、自分を表現できた喜び、やり遂げた喜び、に達成感と自信に満ち溢れています。
その中で描かれた絵は、大人がどう頑張っても描くことの出来ない名作です。
子ども達のそんな姿を見るたびに、子ども時代に、
幼い時に、こんな顔が出来る体験をさせてあげたい、無我夢中になる喜びをいっぱい感じさせてあげたい、と願います。
その喜びを知った子は、自ら何かをやろうとした時、途中で諦めない人間への育ってゆくと思います。(子どもの目が輝く時 P57 をお読み下さい)
無理矢理やらせるのと自らそこへ向かうのとは、大きな違い。
それは子どもの人格形成においても、重要なことであることを私達は忘れてはなりません。
自分には状況を変える力がある、表現する力がある、子ども達の創造のエネルギーを導き出すことが教育の最重要課題でもあるという和久先生の言葉を改めて噛みしめました(遊びの創造共育法(2) P94 )
2011.5.(1) アトリエ講師 星野 由香
子ども達も大喜びで、特に幼児コピカの子ども達は大感動。上へ上へとまっすぐ伸びようとしている竹の子と子ども達の生命力そのままの絵が画面に描かれていました。
この度の絵画は、竹の子の線が面白く、木炭で描かれたデッサンがどの子もいきいきとしていて、このまま、デッサンだけでもいいのではと思うくらいでした。
3,4歳児は、まだデッサンをして、そこに色を塗るという感じではなく、絵具が出るとまた別の活動になるようです。
初めて描く子は、はじめの線とは関係なく色を塗ったり、もう一度絵具でデッサンをしなおしたり、というのが殆どの子に見られる行動です。
そのため、はじめに描いた竹の子が消えてしまうこともありますが、それがその子の今、この瞬間。だからこそ、その年齢しか描くことの出来ない美しい色面生み出されます。
今回は、お母さんから離れ、初めての絵画を幼児コピカで体験した年少さんの子ども達に多くの驚きと感動をもらいました。
保育園に通いだし、お母さんと離れる時間を持つようになり、お迎えに来てもらってやっとお母さんに会えたのに、またアトリエで離ればなれ。泣いて入ってきたMちゃんでしたが、いざ描き始めると、一心不乱の無我夢中。忘我の境地。見ていて羨ましくなるくらいに、自らの手によって表現されてゆく世界に一体化しています。神聖すら感じる彼女の姿に、昇華とはこういうことを言うのだと思わされました。
描き終えた瞬間の子ども達の顔は、自分を表現できた喜び、やり遂げた喜び、に達成感と自信に満ち溢れています。
その中で描かれた絵は、大人がどう頑張っても描くことの出来ない名作です。
子ども達のそんな姿を見るたびに、子ども時代に、
幼い時に、こんな顔が出来る体験をさせてあげたい、無我夢中になる喜びをいっぱい感じさせてあげたい、と願います。
その喜びを知った子は、自ら何かをやろうとした時、途中で諦めない人間への育ってゆくと思います。(子どもの目が輝く時 P57 をお読み下さい)
無理矢理やらせるのと自らそこへ向かうのとは、大きな違い。
それは子どもの人格形成においても、重要なことであることを私達は忘れてはなりません。
自分には状況を変える力がある、表現する力がある、子ども達の創造のエネルギーを導き出すことが教育の最重要課題でもあるという和久先生の言葉を改めて噛みしめました(遊びの創造共育法(2) P94 )
2011.5.(1) アトリエ講師 星野 由香