先日は、お忙しい中、和久洋三講演会にご参加頂きありがとうございます。
講演の冒頭で和久先生が話された、『子どもは、美しさを感じるDNAを持って生まれてくる。種子と同じ。全て持って生まれてくる。私達の役割は、それをひきだしてあげるだけでいい。』という言葉は、これまで、和久先生から学んだ、色んなことにつながってゆきました。
“子どもを大人の育てたいように育てるのではなく、子どもが育ちたいように育つことができるように、我々は、手助けするだけでいい。”

“たんぽぽにはたんぽぽの、すずらんにはすずらんの良さがある。そして、それぞれにあった土壌がある(環境)。たんぽぽを無理やりすずらんに育てることはできない。”
“種子から芽がでて、茎となり、葉が出て、花が咲き、実となる過程の中でそのどの時期をとっても植物の成長に必要であるように、その年齢にあったこと、その年齢にしかできないことを十分に体験させてあげることこそ、やがて大きな実りとなる。”和久先生の言葉や幼児教育の父フレーベルの言葉が次々とつながっていきました。
もう1つのキーワード、集中力がいかに大切であるか、どうすれば集中力が身につくのかは、自分自身のことにおいても考えさせられることです。そして、自分を好きになること(自己肯定感)を育てることの大切さ、何よりも強く感じさせられた全てのつながり、「決して一人で生きている人はいない。」今回、6年生で参加したらなちゃんは、感想の中で「一人では生きていけないという言葉を胸に、まわりの人への感謝の気持ちを忘れずにすごしていきたいです。」と書いていました。もう一人の6年生のまこと君は、「和久先生がどういう気持ちでアトリエをやってるのか、わからなかったけれど、<創造>の為にしているんだとおもいました。」と書いてくれました。二人共、本質をとらえています。
他の6年生の子ども達も、アトリエ活動をとおして、私が思うよりずっと、自分らしく、人を思いやる心と、成し遂げる強さを持って、育ってくれました。これからの彼らの成長、そしてこれからアトリエで育ってゆく子ども達の成長を願い、将来(未来)の為に翻弄されることなく、過去にとらわれず、今この瞬間(現在)が輝きに満ちた時間となるよう、二度と戻ってこない今を生きたいと、まず、私自身が思いました。この度は、本当にありがとうございました。
皆様とのお約束どおり、14日の月曜日、日本赤十字社に、皆様から頂いた講演会参加費66名分、6万6千円を東北関東大震災義援金として寄付してまいりました。
末筆となりましたが、被災地の皆様に心よりお見舞い申上げるとともに、犠牲となられた方々には、深くお悔やみを、申上げます。
2011.3.(2) アトリエ講師 星野 由香