前回の絵画の“つぼ”のモチーフは、子ども達の力を信じてはいるけれど、さすがにこの茶色のつぼは子ども達がどう描くのか全く想像できなくて、茶色のお団子みたいなのがいっぱいできるかなあと思ったりもしましたが、あなどることなかれ。子どものあのセンスは一体、どこからやってくるんでしょうか?
和久先生の言うように、遺伝子に組み込まれているとしか思えない、力強く美しい絵が次々に仕上がりました。もう一筆ここに入っていたら、もう一色ここに入っていたら、完璧になるような、逆に全てが崩れてしまいそうな、絶妙なバランスに私たちは到底、手出し、口出しはできません。

今回の絵画では、はじめる前に色んな美術書や画集を用意して、子ども達に気に入ったものを見てもらいました。小学生になると食い入るように見ている子もいましたね。それから現代画家の巨匠の作品(抽象画)を一枚一枚見せると、「それ、何歳の子が描いたん?」とか、「あっ、それアトリエでもやったことある」など色んな感想があり、後でこれは皆、画家が描いたんだよと言うと、皆びっくり!「僕も描ける!私も描ける!」と皆、それぞれ自信満々に画面へむかっていきました。
3月13日(日)に和久先生に子ども達の絵を見せるのが楽しみです。講演会では、そのうちの何枚かと、親子のパイナップルのレリーフを皆様にお見せしながら和久先生に子どもの絵・作品についてお話して頂きますが、それを聞いて頂くと、子どものすごさがまた改めて皆さんにもお伝えできることと思いますので、是非、是非、お時間のある方は全員、ご参加下さいますようよろしくお願い致します。
とくに親子コピカの皆様や、和久先生の講演会を聞かれていない方は、できる限りご参加下さい。
2011.3.(1) アトリエ講師 星野 由香