前回の活動は皆はじけてましたね。絵具だらけになって身体を動かす活動は久しぶりなので、“待ってました!”と言わんばかりに絵具に飛び込んでいました。
はじめはカリキュラムどおり、フラフープに絵具を塗って転がし、その軌跡を楽しんでいましたが、途中からはクラスごとに違った遊びを展開。フラフープを型に色んな色で円を描き、以前活動で読んだ絵本「いろいろおんせん」のように、その色の温泉(円)に入ると、足を皆からその色で塗られてしまう遊びを考え出したクラスもありました。アトリエでしかできない遊び、というより、アトリエの子しか思いつかないような遊びですね。
導入部分では、パターンケースに円弧・円のモザイクを入れてゆき円だけでデザイン構成。ケースの4隅をクリップで止めていたので、幅に広狭ができ、モザイクが磁石に吸い寄せられるような不思議が動きをして、小学生はそれに興味津々。パターンをつくることより、モザイクを入れたり出したりしてなぜそうなるのかを考え続けている子もいました。
アトリエではそれもあり。“こうしなきゃいけない”はありません。今、この瞬間、その子が興味をもった事を大切にしています。同じ活動をしても、芸術に興味を持つ子、数量的・幾何学的要素にはまる子、化学・物理へと認識を深めようとする子。それはその子、それぞれ、その時々に違うのが当たり前。クラス全体が一丸となって同じ興味にむかうこともあれば、一人一人皆、違うこともある。自由に子ども達が遊びを展開しても、安心して任せられるように、秩序と環境を整えてあげることが、私達講師が一番心を尽くすべきところだと考えさせられます。その為には子ども達、一人一人の活動を認め、対応してあげなければなりません。それは放任の自由ではなく、もちろん秩序ありのことです。
先週あるお母さんが「この子は来年、小学校へあがったら色んなストレスを抱えると思うんです。だからもっとここが必要になると思うんです。」と切実に話されて、「それは、ここでストレスを解消するという意味ではなく、アトリエは子どもが認めてもらえる場所、この子が自分は自分のままでいていいと思える場所なんです。」とおっしゃって頂き、私はその言葉に胸が熱くなりました。この子達にとってどうしてこのアトリエが必要なのか、私達講師がこの子達の為にしてあげられる何より大切なことは何であるのかを改めて考えさせられました。大人でも、誰でも、認められる場所、自分でいられる場所が必要です。人は決して一人では生きていない。色んな人と、色んな物との関係性の中で生かされている。私自身も、子ども達、お母さん達との出会いに生かされていることに、深く感謝した出来事でした。
今週は冬アトリエ第一回め、和久先生の積木“おどろ木”で森を表現し、そこに住む動物達を木っ端でつくります。きっとかわいい動物がたくさんできますよ。終了30分前にはお呼びしますので、お集まり下さいますよう、よろしくお願い致します。
※ピカソクラスは、なんとケルンモザイクの端材が手に入り、それをボードにボンドで貼ってパターンを構成します。どんな作品ができるのか超楽しみです!
2010.12.(1) アトリエ講師 星野 由香
はじめはカリキュラムどおり、フラフープに絵具を塗って転がし、その軌跡を楽しんでいましたが、途中からはクラスごとに違った遊びを展開。フラフープを型に色んな色で円を描き、以前活動で読んだ絵本「いろいろおんせん」のように、その色の温泉(円)に入ると、足を皆からその色で塗られてしまう遊びを考え出したクラスもありました。アトリエでしかできない遊び、というより、アトリエの子しか思いつかないような遊びですね。
導入部分では、パターンケースに円弧・円のモザイクを入れてゆき円だけでデザイン構成。ケースの4隅をクリップで止めていたので、幅に広狭ができ、モザイクが磁石に吸い寄せられるような不思議が動きをして、小学生はそれに興味津々。パターンをつくることより、モザイクを入れたり出したりしてなぜそうなるのかを考え続けている子もいました。
アトリエではそれもあり。“こうしなきゃいけない”はありません。今、この瞬間、その子が興味をもった事を大切にしています。同じ活動をしても、芸術に興味を持つ子、数量的・幾何学的要素にはまる子、化学・物理へと認識を深めようとする子。それはその子、それぞれ、その時々に違うのが当たり前。クラス全体が一丸となって同じ興味にむかうこともあれば、一人一人皆、違うこともある。自由に子ども達が遊びを展開しても、安心して任せられるように、秩序と環境を整えてあげることが、私達講師が一番心を尽くすべきところだと考えさせられます。その為には子ども達、一人一人の活動を認め、対応してあげなければなりません。それは放任の自由ではなく、もちろん秩序ありのことです。
先週あるお母さんが「この子は来年、小学校へあがったら色んなストレスを抱えると思うんです。だからもっとここが必要になると思うんです。」と切実に話されて、「それは、ここでストレスを解消するという意味ではなく、アトリエは子どもが認めてもらえる場所、この子が自分は自分のままでいていいと思える場所なんです。」とおっしゃって頂き、私はその言葉に胸が熱くなりました。この子達にとってどうしてこのアトリエが必要なのか、私達講師がこの子達の為にしてあげられる何より大切なことは何であるのかを改めて考えさせられました。大人でも、誰でも、認められる場所、自分でいられる場所が必要です。人は決して一人では生きていない。色んな人と、色んな物との関係性の中で生かされている。私自身も、子ども達、お母さん達との出会いに生かされていることに、深く感謝した出来事でした。
今週は冬アトリエ第一回め、和久先生の積木“おどろ木”で森を表現し、そこに住む動物達を木っ端でつくります。きっとかわいい動物がたくさんできますよ。終了30分前にはお呼びしますので、お集まり下さいますよう、よろしくお願い致します。
※ピカソクラスは、なんとケルンモザイクの端材が手に入り、それをボードにボンドで貼ってパターンを構成します。どんな作品ができるのか超楽しみです!
2010.12.(1) アトリエ講師 星野 由香