先週の活動は、球をテーマに、球である風船で遊んだ後に、風船の中に石こうを入れて球のオブジェをつくりました。水で溶いたリキテックスで着色し、以前の活動で使った注射器で絵具をかけて仕上げをし、いつもとは違う色感を楽しみながら、それぞれに美しい作品をつくりあげていました。アトリエ活動の分類は、遊びの創造共育法1巻のP155に描かれているのですが、例えば球がテーマなら、
1.形態遊び
(1)球で遊ぶ
(2)類似物で遊ぶ
(3)ルールのある球の遊び
(4)球になる
(5)球のイメージ遊び
(6)球を探す
(7)球を使った童具で遊ぶ
(8)球を変形させた球体で遊ぶ
(9)回転させて遊ぶ
(10)球をつなぐ
(11)他のものと関連づけて遊ぶ
(12)絵本からの発展活動
(13)音や音楽との連携活動
2.球の展開
(1)球をつくる
(2)球でつくる
(3)球に描く
(4)球を使った童具をつくる
(5)球を分割する
(6)球の変形をつくる
(7)球で描く
(8)球を描く
3.制作方法
(1)彫刻
(2)オブジェ
(3)工作童具
(4)レリーフ
(5)コラージュ
(6)描画
(7)版画
(8)スタンピング
(9)彩色遊び
(10)料理
というように、1 の活動の展開と 2 の表現方法が整理されていて、いずれもこのどこかにあてはまる活動を行っています。球のところには、活動テーマにより、円柱、円、立方体、正方形、直角二等辺三角形、正三角形、点線面など活動の対象となる形態があてはまります。形体の分類は、P154に描かれています。活動の分類は、P88に書かれていますが、見立て遊び(共感共同活動)、パターン遊び(美的表現活動)、探求認識活動の3つの形式に分かれています。そして人間が物事の理解を深めてゆく、共通の思考経路として、
特殊から普遍へ 普遍から特殊へ
部分から全体へ 全体から部分へ
具象から抽象へ 抽象から具象へ
複雑から単純へ 単純から複雑へ
そしてそれらすべてを包含する
多様から統一へ 統一から多様へ
というあり様が秘められています。創造共育(アトリエ)は、恒に上記のことを意識して活動の組み立てが行われています。更に、子ども達には、できる限り本物にふれることができるように素材、画材等を選んでいます。子どもの教室ではまず使われることがないリキテックスを選んでいるのもその為です。
アトリエは自由度が高く思われますが、子ども達が自由に創造活動を行い、思考を深めてゆくための秩序が和久共育には確立されています。ただただ、楽しい!それも大事ですが、子ども達は楽しいことに集中していくうちに、何かを納得がいくまでやり遂げるためには、失敗も伴うこと、試行錯誤が必要であることを知ってゆきます。ただの楽しいではなくて、苦しみも含めて楽しいという世界を身をもって感じとってゆきます。テキスト遊びの創造共育法には、アトリエカリキュラムの骨子について詳しく述べてありますので、是非読んで下さいね。アトリエ活動の内容を理解して頂けると、子ども達の活動もより豊かな目で見ることができるようになると思います。
2014.4.(3) アトリエ講師 星野 由香
1.形態遊び
(1)球で遊ぶ
(2)類似物で遊ぶ
(3)ルールのある球の遊び
(4)球になる
(5)球のイメージ遊び
(6)球を探す
(7)球を使った童具で遊ぶ
(8)球を変形させた球体で遊ぶ
(9)回転させて遊ぶ
(10)球をつなぐ
(11)他のものと関連づけて遊ぶ
(12)絵本からの発展活動
(13)音や音楽との連携活動
2.球の展開
(1)球をつくる
(2)球でつくる
(3)球に描く
(4)球を使った童具をつくる
(5)球を分割する
(6)球の変形をつくる
(7)球で描く
(8)球を描く
3.制作方法
(1)彫刻
(2)オブジェ
(3)工作童具
(4)レリーフ
(5)コラージュ
(6)描画
(7)版画
(8)スタンピング
(9)彩色遊び
(10)料理
というように、1 の活動の展開と 2 の表現方法が整理されていて、いずれもこのどこかにあてはまる活動を行っています。球のところには、活動テーマにより、円柱、円、立方体、正方形、直角二等辺三角形、正三角形、点線面など活動の対象となる形態があてはまります。形体の分類は、P154に描かれています。活動の分類は、P88に書かれていますが、見立て遊び(共感共同活動)、パターン遊び(美的表現活動)、探求認識活動の3つの形式に分かれています。そして人間が物事の理解を深めてゆく、共通の思考経路として、
特殊から普遍へ 普遍から特殊へ
部分から全体へ 全体から部分へ
具象から抽象へ 抽象から具象へ
複雑から単純へ 単純から複雑へ
そしてそれらすべてを包含する
多様から統一へ 統一から多様へ
というあり様が秘められています。創造共育(アトリエ)は、恒に上記のことを意識して活動の組み立てが行われています。更に、子ども達には、できる限り本物にふれることができるように素材、画材等を選んでいます。子どもの教室ではまず使われることがないリキテックスを選んでいるのもその為です。
アトリエは自由度が高く思われますが、子ども達が自由に創造活動を行い、思考を深めてゆくための秩序が和久共育には確立されています。ただただ、楽しい!それも大事ですが、子ども達は楽しいことに集中していくうちに、何かを納得がいくまでやり遂げるためには、失敗も伴うこと、試行錯誤が必要であることを知ってゆきます。ただの楽しいではなくて、苦しみも含めて楽しいという世界を身をもって感じとってゆきます。テキスト遊びの創造共育法には、アトリエカリキュラムの骨子について詳しく述べてありますので、是非読んで下さいね。アトリエ活動の内容を理解して頂けると、子ども達の活動もより豊かな目で見ることができるようになると思います。
2014.4.(3) アトリエ講師 星野 由香