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毎年恒例の球の活動では、嬉々とボールと戯れる子ども達の姿に感動させられます。ボールは、幼子の友達ですね。子どもは、ボールの動きに生命を感じています。生命は、同じ生命を持つものに興味を示します。そんな子ども達の姿に人間の本質を感じる一週間でした。
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親子コピカでは、雨どいでレールをつくり、そこにママボールを転がして遊ぶという活動を行ったのですが、子ども達は、キャッキャッと笑いながら、何度も何度もくり返し、ボールを転がしては走ってとりにゆき、また転がしてとりにゆき、一体いつになったら飽きるのだろうと思うくらいにこの単純な遊びを続けていました。親子コピカ2年目になる金曜日クラスのKちゃんとSくんは、2人だけでじっくり遊べたこともあり、これまでで一番の笑顔を見せてくれました。年のせいか?子ども達のそんな表情を見るだけで、涙ぐんできます(笑)。2人の動きをよく見ていると、ボールをひとつずつ転がしたり、二ついっぺんに転がしたり、転がるボールと競争したり、勢いを付けてみたり、止めてみたり、小さな研究者さながらに実験を繰り返しています。単純なボールで単純な遊びを繰り返すからこその尽きない発見。一個のボールと一つの遊びから子ども達はたくさんのことを直観し、たった一個のボールにもこれだけの可能性があることを感じとっていました。Sくんのお母さんもそのことに気づかれていて、「一度たりとも同じ動きをしていませんね。」とSくんが感じとっている世界を同じように感じとり感動されていました。
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親や講師が子ども達のそんな姿に気づき「すごい!」感動するというのはとても大切なことです。子ども達の行動をよく見ている本当にすごいことをしています。そんな姿に気づき感動できれば、子どもの力を信じることができるようになります。“こんな力を持っているこの子は大丈夫”と思うことが出来ます。そうなれば、子育てに焦りを感じることも少なくなるのかもしれません。
4月は、環境が大きく変わりますから、大抵の子達がバランスをくずします。特に1年生は、この時期、毎年大変なのですが、実は4月よりもゴールデンウイーク明けの5月のほうが、1年を通して最も心身共に調子をくずしやすくなります。出来る限り規則正しい生活を心がけて、お子さんがぐずってもなるべく怒らず、お話しをよく聞いてあげて下さいね。この時期を乗り越えれば、落ち着いてきますので、4,5,6月は、こうなるのが当たり前だと思い、余裕を持って、共に子ども達を見守ってゆきましょう。
2014.4.(2) アトリエ講師 星野 由香