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先週ピカソクラスで行ったピタゴラスイッチは、皆、さすがでした。それぞれのクラスがそれぞれにおもしろく“よく、そんなこと考えつくなあ”というアイディアが満載、“そんなん無理でしょう!”と大人が思うようなことも、ギャングエイジに突入した子ども達は、意地でもやろうとするので、わたしも“そこまでがんばるならなんとかしよう”と言う気もちになり、がっつり本気の一週間となりました。何度も何度も失敗し、真剣すぎてお互いにイライラしてしまうクラス、失敗を笑いとばせるクラス、なんとかなるよ~とのほほんとしたクラス、それぞれがそれぞれに魅力的で、皆いいなあと思いました。よく使われる言葉ですが、「皆違って、皆いい」子どもが100人いれば100通りの答えがある、100通りの生き方がある、あなたはあなたのままでいいとつくづく思いました。
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ピカソクラスでは皆で協力して何かをつくる時、本気にならないと皆においていかれる時があります。本気でもカラ周りしてしまい、皆とうまくいかずに気分が落ち込んでしまう時もあります。幼小コピカでは、そうなった時は講師がフォローしますが、ピカソクラスでは、“自分でがんばれ!”3,4年生の頃にはそんな日に苦しんだりすることもあるけど、5,6年生になると、子ども達なりにピカソのあり方を理解するのか「ピカソでは自分から動かないとやることなくなるで~。」と3,4年生に声をかけていたり、何をしてよいかわからない子に「手が空いてたらこれしてくれる?」と仕事を与えたりしてくれている姿をよく見ます。ただ今回のように、本当の本気になっている時は、そういう言葉はありません。真剣だから人のことにかまってなんかいられない。そのくらい真剣になっている子に他の子がついていきます。そしていつしか、ついていった子も真剣になっている。アトリエのおもしろいところは、それが、いつも同じ子というわけじゃなくて活動によって、どの子も輝く時があることです。そしてそういう時、子ども達はちゃんと認めあいます。だからピカソクラスの子ども達は、6年生になった時、アトリエでしか会えない仲間との間に深い友情が芽生えます。振替をするのを嫌がるのも、クラスの結束があるからなんでしょうね。それは、幼い時によくある「○○ちゃんがいないとイヤ」というのとは違います。3年生以上になると、親や先生よりも友達との関係を大切にするようになり、ある意味、私達には理解しようとしても子ども達にしかわからないつながりがあります。その友情に、私達大人はもっと敬意をもたないといけないなあと、今回の活動を通して思いました。

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今週を最後に6年生が卒業してゆきます。自信をもっておくりだせる子ども達ばかりです。これからの子ども達が、これまでと同じように輝いて生きてゆけることを願っています。また、素晴らしい子ども達と共にすごせる時間を頂けたこと、保護者の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。それから、長い間、アトリエを好きで居続けてくれた子ども達、本当にありがとう。
2014.3.(3) アトリエ講師 星野 由香