先週のオニの面は、皆、魅力ある作品をつくっていましたね。
具体物を作る時、よく目にしている絵のイメージが優先し、子どもの発想が固定化されないか心配になることもあるのですが、前週、画用紙に下書きを描いてもらった時に、子ども達の豊かな表現に、これは活動にしても大丈夫だと確信しました。
色んな色で塗っている子も、赤・青などの単色で塗っている子も、アートが炸裂している子も整然とつくっている子も、それぞれが表現している世界がその子らしくて、たまらないくらい子ども達がかわいくなりました。きっちり、整然とつくっている上記の写真は、年長さんのMちゃん。「らしいなあ~」とほほえましくなります。彼女のことですから、あっさりした作品に見えても、一つ一つのパーツに納得するまで時間をかけてつくったはずです。その子のお姉ちゃんも小さい時にこんな感じの作品をつくっていて、お母さんも「うちの子の作品はきっちりしすぎていて・・・」と悩んでいる時があったなあと思いだします。でも今は、“これがうちの子らしさ”と今の私のように、作品を見て、くすっと笑っていたんじゃないかと思います。アトリエは、芸術家養成学校ではないですものね。自分が自分のままでいられる場所。自分は自分のままでいいのだ、と思える場所です。Mちゃんのお姉ちゃんは、その後もこの世界を貫き、6年生になりこの世界のエキスパート。整然としていて、規則正しく、きっちりしていて、何一つ適当なところのない、自分の意思がしっかり表現されている素晴らしい作品を毎回、生み出しています。自らの成長で私に色んなことを教えてくれた子どもの一人です。
名著「子どもへのまなざし」を書いた児童精神科医の佐々木正美先生も“教育や子育てというのは、私は待つことだと思うのです”と言っています。子どもの力を信じて待つ、これが大抵の大人にとっては難しいようで、途中で待てなくなって、せっかく花開くはずだった能力をつぶしてしまう例を何度となくみてきました。親子関係のひずみや、子どもの伸び悩み、過度なストレスも周囲の大人が待てなくなったことが要因の一つになっている場合もあるのではないかと思います。
今回のつなぐでは、西村くるみ、みるくちゃんのお母さんが、とても素直な気持ちをそのまま書いて下さいました。長年、通っていらっしゃる5,6年生のお母さん達が、「この気持ちの流れが手にとるようにわかります。私達にも時期が違えど同じようなことが子育ての中にありました。このアトリエに出逢ってなかったら、和久先生の講演を聞いてなかったら、うちの親子関係はどうなっていたんだろうと思います。」とおっしゃっていました。同じ思いをされているお母さんのためにも勇気をもって書いてくださったのだと思います。ありがとうございました。
親子関係の信頼、このバロメーターは、難しいところにあります。子どもは親を許すからです。今の時代、子どものほうが親の気持ちを考えているといわれています。(昔からそうかもしれません)
虐待されている子も親をかばいます。その位、子どもはお母さんを求めています。
子ども達がそのままの自分でいられるように、自己肯定感をしっかりともった子に育ってゆけるように、子ども達の力を信じて見守ってゆきましょう。
2014.2.(2) アトリエ講師 星野 由香
具体物を作る時、よく目にしている絵のイメージが優先し、子どもの発想が固定化されないか心配になることもあるのですが、前週、画用紙に下書きを描いてもらった時に、子ども達の豊かな表現に、これは活動にしても大丈夫だと確信しました。
色んな色で塗っている子も、赤・青などの単色で塗っている子も、アートが炸裂している子も整然とつくっている子も、それぞれが表現している世界がその子らしくて、たまらないくらい子ども達がかわいくなりました。きっちり、整然とつくっている上記の写真は、年長さんのMちゃん。「らしいなあ~」とほほえましくなります。彼女のことですから、あっさりした作品に見えても、一つ一つのパーツに納得するまで時間をかけてつくったはずです。その子のお姉ちゃんも小さい時にこんな感じの作品をつくっていて、お母さんも「うちの子の作品はきっちりしすぎていて・・・」と悩んでいる時があったなあと思いだします。でも今は、“これがうちの子らしさ”と今の私のように、作品を見て、くすっと笑っていたんじゃないかと思います。アトリエは、芸術家養成学校ではないですものね。自分が自分のままでいられる場所。自分は自分のままでいいのだ、と思える場所です。Mちゃんのお姉ちゃんは、その後もこの世界を貫き、6年生になりこの世界のエキスパート。整然としていて、規則正しく、きっちりしていて、何一つ適当なところのない、自分の意思がしっかり表現されている素晴らしい作品を毎回、生み出しています。自らの成長で私に色んなことを教えてくれた子どもの一人です。
名著「子どもへのまなざし」を書いた児童精神科医の佐々木正美先生も“教育や子育てというのは、私は待つことだと思うのです”と言っています。子どもの力を信じて待つ、これが大抵の大人にとっては難しいようで、途中で待てなくなって、せっかく花開くはずだった能力をつぶしてしまう例を何度となくみてきました。親子関係のひずみや、子どもの伸び悩み、過度なストレスも周囲の大人が待てなくなったことが要因の一つになっている場合もあるのではないかと思います。
今回のつなぐでは、西村くるみ、みるくちゃんのお母さんが、とても素直な気持ちをそのまま書いて下さいました。長年、通っていらっしゃる5,6年生のお母さん達が、「この気持ちの流れが手にとるようにわかります。私達にも時期が違えど同じようなことが子育ての中にありました。このアトリエに出逢ってなかったら、和久先生の講演を聞いてなかったら、うちの親子関係はどうなっていたんだろうと思います。」とおっしゃっていました。同じ思いをされているお母さんのためにも勇気をもって書いてくださったのだと思います。ありがとうございました。
親子関係の信頼、このバロメーターは、難しいところにあります。子どもは親を許すからです。今の時代、子どものほうが親の気持ちを考えているといわれています。(昔からそうかもしれません)
虐待されている子も親をかばいます。その位、子どもはお母さんを求めています。
子ども達がそのままの自分でいられるように、自己肯定感をしっかりともった子に育ってゆけるように、子ども達の力を信じて見守ってゆきましょう。
2014.2.(2) アトリエ講師 星野 由香