先週の幼小コピカでの導入活動は、カラーボールや、カプセルにボールを入れた球などで点とりゲームを行いました。2チームにわかれてボールを転がし、0点、5点、50点、100点のトレイに入れて互いに点数を競うという単純な遊びなんですが、これが、ものすごく盛り上がって、めっちゃ楽しかったです。
最後になると2345点とかの数字になってゆくんですけど、こちらがとめないと延々とやっているだろうなあというくらいに楽しみました。やはり遊びは単純なほうがおもしろいですね。多分、ピカソクラスで同じことをしたとしても喜ぶと思います。(彼らにこそ必要かも知れません。)
それから、最後に不思議な球を出し、そこに障害物をおいて、転がる様子を見ているとボールに意思があるかのような動きに見えるので子ども達もびっくり。「このボール言うこと聞くんじゃない?」とボールに話しかけている子がたくさんいましたよ(笑)。ボールをふってから、上に投げると本当に生きているような動きをしておもしろいのでやってみて下さい。

種あかしは簡単で、中に鉄球が入っています。その鉄球と発砲球が違う動きをするので、あんな不思議な動きになるのですが、あの小ささであの重さの鉄球と、あの大きさであの軽さの発砲球の比重、比率のバランスが絶妙で、例えば、あれが木球だったり、粘土だったりするとあそこまでの動きにはなりません。
これも極めると物理の世界ですよね。「私は天才じゃない。ただ、子どもの頃に感じた疑問を大人になってもずっと持ち続けていただけだ。」と言ったのは、アインシュタインだったと思うのですが、何かひとつの事を一生懸命やり続ければ必ず極めることができます。その事柄を通して他の事柄も見ることができるようになります。そのためには、それがやりたいことでなければ続きません。それが仕事にならなくてもいいから、是非、一生にひとつ、これだけはやり続けたいと思うことを子ども達に見つけてもらいたいですね。習い事も同じですが“続ける”ことによってそれは、誰も真似できない力になってゆきます。

ひとしきり遊んでから造形活動にうつると大抵の場合、何も言わなくても子ども達は、集中します。また、スイッチがオンに切り替わるもの早く、いつもならもっと時間がかかるものが、集中しているので短時間で出来上がるなあと、球の活動のときに毎回、感じさせられることです。

またこの時期は、草木や虫たちと同じで、子ども達も夏の太陽をいっぱい浴びて、栄養もたくさんとって、逞しく育って秋に実るという感じがします。それぞれに成長は違いますが、運動会が終わったこの頃から子ども達が安定してくるのを見ると、自然に準じたなんらかの成長の共通点を感じます。また、なかなか活動に参加しなかった親子コピカの子ども達が、突然の成長を見せるのもこの時期に多くみられます。10月、11月、12月は、楽しい活動が続きますので、体調にはきを付けて過ごしてくだいね。
※これからの活動予定は、10月3回目 造形、11月1回目 積木、2回目 料理、3回目 版画となっ ております。ピカソクラスは、10月3回目 11月1回目 ジャバラ絵本づくり、2回目 壁面画 森を描こう、3回目 ピカソカレー 各クラスオリジナルレシピになっております。積木、お料理の時は、活動終了20分前には、お集まり下さい。 アレルギーのある方は食材の確認をお願いします。




2014.10.(2) アトリエ講師 星野 由香