先週の活動は、まず机に直方体を斜めの向きを時々逆にしながら、わざと穴を開けて全面に敷き詰め、2段目の机の穴に玉を入れた数を競うゲームをしました。
わざといい具合に空間をつくるのは、感覚的に大人でも難しいのですが、空けすぎるとゲームができなくなるし、少ないとおもしろくなくなります。子ども達には「あんまりたくさんあけたらあかんねん。適当にいい感じであけてな。」と言ったのですが、さすが絵本育ちの加古川プレイルームの子ども達。この説明でどのクラスでも大体のイメージが伝わるからすごいですよね。幼児は少し調節しましたが、小学生は、ほぼ完璧。あけ方も、バランスが悪いとずるずる積木が滑ってしまうのですが、積木の扱いに慣れているのでそういうこともありませんでした。ベテラン小学生は、その穴を利用してゲームをするのだろうということ、更にその後、そこに積木を差し込んでコースづくりをするのでは?というところまで読んでいました。ピタゴラスイッチのようにコースをつくってボールを転がすのは、子ども達が大好きな遊びです。積木の箱の裏や、こたつの天板(もうないですかね<笑>)などを利用して積木やくむくむなどでコースをつくると、積木遊びを始めるきっかけにもなると思います。童具パンフレットにこういう遊び用のプレイボードも紹介されてますので、ご覧になって下さい。
前回、クリスマスプレゼントとして、くむくむとクムンダを紹介しましたが、アトリエでくむくむで遊んでいる子ども達を見ていてもわかるように、積木で子どもとどう遊んだらいいのかわからないというお母さんも一緒に遊びやすい童具です。(もちろん、順番で言えば積木のいろはが先なのですが)。
それと今、日本は、職人さんが本当に減ってきています。和久先生の童具は、熟練された職人が必要で、特におどろ木は、専門の方がいてその方が体調不良で今、生産がストップしています。最後のひとつは加古川プレイルームのお子さんの手に届きました。必ずおどろ木は復活しますが、新しい職人さんが育つ時間が必要です。納得するものができなければ商品にはしない、それが童具の水準です。姿形は同じに見えても、まねしてつくられた偽者とは、全く違うものです。クムンダも発売してからすぐ、和久先生が、「こっちのほうがいい!」ということに気付き、すでに買った方にもう一度送りなおしたということがありました。そのくらい子どもの感性、創造力、想像力の育ちに全責任をもって、童具はつくられています。この度クムンダの紹介をしたのは、クムンダもおどろ木同様、熟練した職人さんの手が必要です。今の水準でつくられている童具を、アトリエの子ども達に届けたいという思いもありました。ものづくりで支えられてきた日本なのに、こんなに職人さんが少なくなってゆくなんて、これからの日本はどうなってゆくのだろうと思います。これから減ってゆくということは、職人の価値がまた高くなってゆくのかも知れませんが。世界最高水準の機械でも最後は人の手で調節します。脈々と受け継がれてきた、日本人の繊細な手を残してゆく為にも、子ども達には、本物の木のぬくもり、本物の職人技、本物だけが持つ風格に触れて育って欲しいですね。
2014.11.(2) アトリエ講師 星野 由香
わざといい具合に空間をつくるのは、感覚的に大人でも難しいのですが、空けすぎるとゲームができなくなるし、少ないとおもしろくなくなります。子ども達には「あんまりたくさんあけたらあかんねん。適当にいい感じであけてな。」と言ったのですが、さすが絵本育ちの加古川プレイルームの子ども達。この説明でどのクラスでも大体のイメージが伝わるからすごいですよね。幼児は少し調節しましたが、小学生は、ほぼ完璧。あけ方も、バランスが悪いとずるずる積木が滑ってしまうのですが、積木の扱いに慣れているのでそういうこともありませんでした。ベテラン小学生は、その穴を利用してゲームをするのだろうということ、更にその後、そこに積木を差し込んでコースづくりをするのでは?というところまで読んでいました。ピタゴラスイッチのようにコースをつくってボールを転がすのは、子ども達が大好きな遊びです。積木の箱の裏や、こたつの天板(もうないですかね<笑>)などを利用して積木やくむくむなどでコースをつくると、積木遊びを始めるきっかけにもなると思います。童具パンフレットにこういう遊び用のプレイボードも紹介されてますので、ご覧になって下さい。
前回、クリスマスプレゼントとして、くむくむとクムンダを紹介しましたが、アトリエでくむくむで遊んでいる子ども達を見ていてもわかるように、積木で子どもとどう遊んだらいいのかわからないというお母さんも一緒に遊びやすい童具です。(もちろん、順番で言えば積木のいろはが先なのですが)。
それと今、日本は、職人さんが本当に減ってきています。和久先生の童具は、熟練された職人が必要で、特におどろ木は、専門の方がいてその方が体調不良で今、生産がストップしています。最後のひとつは加古川プレイルームのお子さんの手に届きました。必ずおどろ木は復活しますが、新しい職人さんが育つ時間が必要です。納得するものができなければ商品にはしない、それが童具の水準です。姿形は同じに見えても、まねしてつくられた偽者とは、全く違うものです。クムンダも発売してからすぐ、和久先生が、「こっちのほうがいい!」ということに気付き、すでに買った方にもう一度送りなおしたということがありました。そのくらい子どもの感性、創造力、想像力の育ちに全責任をもって、童具はつくられています。この度クムンダの紹介をしたのは、クムンダもおどろ木同様、熟練した職人さんの手が必要です。今の水準でつくられている童具を、アトリエの子ども達に届けたいという思いもありました。ものづくりで支えられてきた日本なのに、こんなに職人さんが少なくなってゆくなんて、これからの日本はどうなってゆくのだろうと思います。これから減ってゆくということは、職人の価値がまた高くなってゆくのかも知れませんが。世界最高水準の機械でも最後は人の手で調節します。脈々と受け継がれてきた、日本人の繊細な手を残してゆく為にも、子ども達には、本物の木のぬくもり、本物の職人技、本物だけが持つ風格に触れて育って欲しいですね。
2014.11.(2) アトリエ講師 星野 由香