先週は、引き続き、球をテーマに“ボールの町”をつくりました。
「今日は、こんなのつくるよ!」と試作で説明する時に藤本先生が、「これは、○○ちゃんの家、これは○○くんの家」とそのクラス全員のおうちを決めて、そこにボールになった藤本先生が向かえに行って、ゴールのアトリエに行くという設定で見せると、子ども達は、おお盛り上がり。「僕の家、トンネルがある。そこ通って。」「先生!私の家、通りすぎたよ。」「もう1回来て。」と子ども達は、本当に嬉しそうに藤本先生を囲んでいました。
「それやりたい!」「はやくつくりたい!」この言葉が子ども達からでれば、後はお好きなように。はじめにビニールテープで“ボールの町の道”をつくり、「その上はボールが転がるから、木端を貼らないでね。」というルールではじめたので、小さい子も無理なく、好きなようにつくれました。やる気満々だったとはいえ、その後の子ども達の集中力と根気には、脱帽です。コースを考えながら木端を貼るのは、それだけでも大変、トンネルをつくる為には、高さあわせをしたり、屋根をつけてデザインを考えたり、玉の幅を考えたり、やっているうちに手がボンドでベタベタになってうまくつかなくなるし、子ども達はへとへとです。
そこから、塊なっているんではなくて、個々に独立してつくってある細かく立体になっているところを塗っていくのですから、出来上がりの作品だけを見るとわからない試行錯誤と苦労がありました。そんな子ども達の姿を見ていると、子どもは、やりたい事なら労力を問わず、失敗も厭わず、これだけの集中力を発揮するんだ。集中力が育つのは、子どものうちだとつくづく感じます。ここまで我を忘れて無我夢中になれることそのものが、子ども達が生きる力を育んでいる瞬間です。
今回は、1,2年生のとくに男の子は、はじめから“今日は色、塗らなくていい?コースに集中したいねん。”と時間いっぱいコースづくりに熱中していた子も多くいました。長年のアトリエ体験で、この活動はコースをつくった方がおもしろい、とか、色を塗る時間を気にしていたらコース作りに集中できない、とかがわかるのでしょうね。他のカリキュラムの時にはそんなことは言わないし、何人もそういう子がいたというのは、子ども達の感覚のほうが正しいのだと思いました。
また、子どもは、ひとつの部分ものすごくこだわってつくる時があります。どうしてもここは、こうでなくてはダメなんだという、本人にしかわからない“どうしても”があり、そんな時は、“これでもいいんじゃないの”や“そこばかりしていたら、時間なくなるよ”は、全く、通用しません。何がそんなに“どうしても”なのかはわからない事も多いのですが(笑)、アトリエは、“上手な作品をつくること”が目的ではないので、そんな時は、子ども達の“どうしても”を優先しています。こういう時の子どもは、本当に色んなことを考えています。
だから、大人に言われてもゆずれないんです。子どもにとってはそのくらい大事なこと。そういう時は、他愛のないことだと思っても、子どもの意見を尊重してあげて下さい。つきあって一緒にやってみるとすごい事を考えていたりもします。
先週の活動は、子ども達の集中力と根気のたまものです。その後、自分でつくったもので遊べることも、楽しかったようですね。こういう作品のときは、言葉で褒められるよりも、その作品でお父さんもお母さんも遊んでくれることが、何より嬉しいと思いますので、是非、家族で遊んで下さい。その時に作っているときの思いや工夫を話してくれると思います。
今週は、ろうをつかって球体をつくります。床がすべりやすくなっていますのでお気を下さい。
※来週は5月1回目の活動日です。お間違えのないようにお越し下さい。
アトリエ講師 星野 由香
「今日は、こんなのつくるよ!」と試作で説明する時に藤本先生が、「これは、○○ちゃんの家、これは○○くんの家」とそのクラス全員のおうちを決めて、そこにボールになった藤本先生が向かえに行って、ゴールのアトリエに行くという設定で見せると、子ども達は、おお盛り上がり。「僕の家、トンネルがある。そこ通って。」「先生!私の家、通りすぎたよ。」「もう1回来て。」と子ども達は、本当に嬉しそうに藤本先生を囲んでいました。
「それやりたい!」「はやくつくりたい!」この言葉が子ども達からでれば、後はお好きなように。はじめにビニールテープで“ボールの町の道”をつくり、「その上はボールが転がるから、木端を貼らないでね。」というルールではじめたので、小さい子も無理なく、好きなようにつくれました。やる気満々だったとはいえ、その後の子ども達の集中力と根気には、脱帽です。コースを考えながら木端を貼るのは、それだけでも大変、トンネルをつくる為には、高さあわせをしたり、屋根をつけてデザインを考えたり、玉の幅を考えたり、やっているうちに手がボンドでベタベタになってうまくつかなくなるし、子ども達はへとへとです。
そこから、塊なっているんではなくて、個々に独立してつくってある細かく立体になっているところを塗っていくのですから、出来上がりの作品だけを見るとわからない試行錯誤と苦労がありました。そんな子ども達の姿を見ていると、子どもは、やりたい事なら労力を問わず、失敗も厭わず、これだけの集中力を発揮するんだ。集中力が育つのは、子どものうちだとつくづく感じます。ここまで我を忘れて無我夢中になれることそのものが、子ども達が生きる力を育んでいる瞬間です。
今回は、1,2年生のとくに男の子は、はじめから“今日は色、塗らなくていい?コースに集中したいねん。”と時間いっぱいコースづくりに熱中していた子も多くいました。長年のアトリエ体験で、この活動はコースをつくった方がおもしろい、とか、色を塗る時間を気にしていたらコース作りに集中できない、とかがわかるのでしょうね。他のカリキュラムの時にはそんなことは言わないし、何人もそういう子がいたというのは、子ども達の感覚のほうが正しいのだと思いました。
また、子どもは、ひとつの部分ものすごくこだわってつくる時があります。どうしてもここは、こうでなくてはダメなんだという、本人にしかわからない“どうしても”があり、そんな時は、“これでもいいんじゃないの”や“そこばかりしていたら、時間なくなるよ”は、全く、通用しません。何がそんなに“どうしても”なのかはわからない事も多いのですが(笑)、アトリエは、“上手な作品をつくること”が目的ではないので、そんな時は、子ども達の“どうしても”を優先しています。こういう時の子どもは、本当に色んなことを考えています。
だから、大人に言われてもゆずれないんです。子どもにとってはそのくらい大事なこと。そういう時は、他愛のないことだと思っても、子どもの意見を尊重してあげて下さい。つきあって一緒にやってみるとすごい事を考えていたりもします。
先週の活動は、子ども達の集中力と根気のたまものです。その後、自分でつくったもので遊べることも、楽しかったようですね。こういう作品のときは、言葉で褒められるよりも、その作品でお父さんもお母さんも遊んでくれることが、何より嬉しいと思いますので、是非、家族で遊んで下さい。その時に作っているときの思いや工夫を話してくれると思います。
今週は、ろうをつかって球体をつくります。床がすべりやすくなっていますのでお気を下さい。
※来週は5月1回目の活動日です。お間違えのないようにお越し下さい。
アトリエ講師 星野 由香