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<ボール遊びの魅力> 100人いれば100のこたえ
4月1回目は、ボールで思いっきり遊んだ後に、親子はママボールスタンプの夜桜の描写を、幼小はゴムボールに絵の具をつけて転がして、ジャクソンポロックのような抽象絵画を作成しました。

この世で最も単純な秩序を持つ形態 “球”はゲームやスポーツなど最も人間を楽しませてくれます。子どもはみんなボールが大好き。誰もが好きになるということは、そこに人間の普遍があるからです。ボールというツールは同じであるけれど、自由な環境があれば、一人ひとり遊び方は色々。とくに親子コピカでは、ひたすらボールをなげ続ける子、走りまわってボールとたわむれる子、ボールに体ごとのっかって遊んでいる子、玉入れしている子、集めている子、と色んな遊び方をしていました。
どれが正解はありません。100人いれば100のこたえが生まれます。人たるものの本質的な姿がそこにあらわれているように思いました。
幼小コピカに至っては、子どもが寝転ぶと床の上に汗の後がつくくらいのはしゃぎっぷりです。幼児になると少数のグループで遊びだすので、よけい盛り上がります。ここまで遊び込めるのは、子ども時代の特権。遊びは学び。ボール遊びが育てる知覚、四肢の発達ははかりしれません。是非、お子さんの小さい時は、身近にボールをおいてあげて下さい。
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<子ども同志の力>
今回のアトリエで、はじめて絵の具だらけになって遊んでいる姿を3人、目にしました。これまでのその子からすると、これはすごい事なんです。汚れるのも気にならにくらいに、教室の雰囲気が楽しかったんだと思います。汚れるのが嫌いでもいいんだけれど、少しでも絵の具がつくと拭いたり、洗いにいったりでアトリエ活動を中断していた子が、顔まで絵の具をつけて嬉々として遊んでいる姿には、胸の熱くなる思いでした。これは、子ども同志の喜びがもたらした力。先生や大人にはできないことです。メンバーが変わって緊張していた子ども達も一緒に楽しい時間を過ごせばもう友達。「バイバーイ、またねー。」と名残りを惜しんで駐車場に飛び交う声がとても嬉しい一週間でした。

※今年のコペルは新しい挑戦をします。お申込みはお早目に。
先週の絵本 「おつきさまこんばんは」林 明子さく ・ 「さくら」長谷川 摂子 文 矢間 芳子 絵・構成

2016年4月(2) アトリエ講師 星野由香