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入園・入学・進級おめでとうございます。今年のアトリエは新1年生が多く26人いて、小さい時から見てきている子が殆どなので、○○ちゃんがもう小学生!!というのがなんだか信じられなくて、初めての教室で一体どんな表情をして座っているのだろうと思うと、見に行きたい気持ちになります。
お母さん達も心配はあると思いますが、子ども達は、不安な気持ちがあってもそれ以上に夢と希望にあふれていることと思います。悲しいことがあってもそれ以上に楽しいことがあれば大丈夫。自分の居場所があれば大丈夫。今、この瞬間を輝きに満ちて生きてゆけるように、応援してゆきましょう。

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今年度は日曜日はじまりで一番最初のアトリエは、1歳児、2歳になったばかりの子達が多い親子クラスでした。ボールで思いっきり遊んだ後に絵の具のついたボールをころがしたのですが、皆、無我夢中。手が汚れることが嫌いな子も、自慢げにお母さんやお父さんに絵の具だらけの手を見せていました。ただただ、子ども達の姿にみとれてしまいました。命の輝きそのものの存在。見ている大人たちがみんな感じていたと思います。同じことをしているのに、とても単純なことなのに、これだけ違うのかと思うくらい皆違うことをしていました。皆違ってみんないい。それぞれが、輝きに満ちていました。

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皆ここからはじまりましたね。加古川のアトリエでは、殆どの子ども達が一人づつの体験参加を経て入会してくださっていますが、その出会いの度に、子どもって本当に一人ひとり違うということに驚かされます。私は、おそらく1000人以上の子ども達と17年間、全く同じカリキュラムで体験参加を行ってきました。だからこそ、1000人いれば1000の答えがあるということを実体験として実感しているのだと思います。素直に現実として子どもって本当にすごい、また、比べることなんかできないと思います。子ども達の“今、この瞬間を大切にする”ということはとても大事なことだと思います。それを忘れると、私達大人は子ども達の将来を思いすぎて、今この瞬間の喜びを犠牲にしかねません。それは同時に、子ども達の楽しみや興味、好きなこと、子どもの居場所を奪うことにもつながってゆくかもしれません。子どもは大人になるための過程的な存在ではなく、今を全力で生きているかけがえのない生命です。子どもに教えることより学ぶことのほうがはるかに多いことに気づいた時、私の子ども観が変わりました。アトリエの講師が、変わってゆくのも子どものすごさを日々、目の当たりにしているからなのだと思います。その姿を目にするためには、まず、子ども達のそのままを受け入れるという気持ちがないと、その姿は見れません。2017年度も、子ども達のそのままを受け入れ、かけがえのない一人ひとりの子どもの力を信じて、子ども達を見守ってゆきたいと思います。今年度もよろしくお願いいたします。

2017年4月①アトリエ講師 星野由香