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先週の積み木の「王様の椅子」、素敵でしたね。アトリエ歴9年のベテランお母さんが教室の入ってきた途端、「うああ、これスゴイ!!新しいやん。」と言ってくださいました。それもそはずで、今回は、藤本先生と中島先生のつくったカリキュラム。私には、こういう発想はなかったので、私も感動しました。画用紙のかんむりも、ちょっと園的な感じがして、私ならしていなかったと思います。でも、この活動に関しては、カンムリがあったかなかったかでは子ども達の喜びは全く違っているものになっていただろうと思います。

こういう発想力は、これまでの体験から引き出されるひらめきもあるけれど、常日ごろから考えていないといざと言う時にでてきません。皆、仕事以外の時にもアトリエのこと、子ども達のことを思ってくれているのだなあとうちのスタッフはすごい!と思いました。

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先々週のピカソクラスでは、ケーキが焼けるまでの30分、畑先生の試みで、円柱型の童具、円柱のアクリルケースを用意して、自由に遊んでもらいました。私は、3年生以上の子ども達がこれで30分遊ぶだろうか、と少し心配していましたが、遊ぶ遊ぶ。普段とは違う大歓声で大喜びで遊んでいました。遊び方もうまい。この年齢になっても自発的に遊べるこの子達はすごい!と思いました。畑先生が子どもを信じるからこそできたカリキュラムです。

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遊びには創造力だけでなく、皆で遊ぶ為にはあらゆる構成能力やバランス感覚が必要です。最近は、スポーツやゲームなど型がないと遊べない子も増えていると聞きます。ピカソクラスの遊びの基本的なものは、小さい子とさして変わるわけではありませんでした。童具館カリキュラムを軸に私達が考えた親子・幼児コピカのカリキュラムと彼らの遊びはとてもよく似ていました。はじめは、まだまだ、この子達はかわいいなあみたいに思っていたんですが、総合して考えるとこの子達は、私達と同じカリキュラムが考えられるってこと。子どもが考えだす遊びをなめてはいけませんね。そこには、人間が楽しいと思う本質がつまっています。そして、遊びは本来、自発的なものです。自発的だから楽しい、集中できる、アイディアが浮かぶ。そう思うと人間が楽しいと思うことの原型は、小さい子も大きい子も大人もそうは変わらないということなのだと彼らの姿に思いました。

2017年6月③アトリエ講師 星野由香