子どもにとってのアトリエ
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先週の絵画は、今年度最後ということもあり、子ども達のこの1年の成長に感動させられました。とくに年長さん。小学生になる前のこの時期に、まるで滑り込んでくるかのように、小学生になるんだなあと思わされる絵を描いたりします。子どもの成長は、階段をゆっくりのぼるようにではなく(内面ではそうなのかもしれませんが)。ある日突然訪れます。この変化を見逃すと子どもにおいていかれてしまいます。見張るのではなく見守りつつ、過干渉になるのではなくて、丁寧に子ども達と接してゆきたいですね。


この成長の瞬間にある子ども達を今まで何度も見てきました。“今日、今、この瞬間からこの子は変わった。”それは、親や社会の価値観で変えられてしまった姿でなく、子ども達自らつかみとった成長です。当たり前のように感じるこの一瞬の輝きは、あとで思い返した時、実は一生を変えるかもしれないような出来事であったのだと、自らの子ども時代を振り返り思います。

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先日、6年生で今年、卒業するRちゃんが、卒業文集の原稿を見せてくれました。Rちゃんは、畑先生のピカソクラスになってからアトリエにきてくれて、めいいっぱいアトリエを楽しみ、同じクラスの子も楽しませ、私たち講師も楽しませてくれた女の子です。Rちゃんの視点はすでに講師と同じ。6年生というのは、こういう年齢であることを改めて考えさせられました。アトリエは、親も講師も子どもと共に育つ場。私たちがRちゃんのことを思うように、Rちゃんも私たちのことを見ていてくれている。ある意味、大人よりも厳しい視線で、優しい視線で。子ども達とこういう関係性でいられることを幸せに思います。また年齢を越えて、Rちゃんと畑先生の絆も深まってゆくでしょう。一生ものの出会いがアトリエにあることを思いました。


2018年3月②アトリエ講師 星野由香