9月の6日~8日、広島で国際フレーベル学会が開催されました。世界中からフレーベル研究者が集まり、半分以上が海外からの参加。学会ですから主に研究発表が中心となりますが、2日目には和久先生の基調講演があり、童具・積み木・アトリエや園での活動(フレーベル教育の実践)における創造力の開発と関係性の原理についての講演でしたが、海外の研究者の方からも大絶賛でした。

子ども達の作品の写真にも“驚きと感動”なのは、どの国でも同じですね。また、午後から行われた分科会での積み木ワークショップも大感激。「アメージング!!」の声がとびかっていました。これもまたどの国の方が見ても“驚きと感動”です。

フレードリッヒ・フレーベルは200年前に世界ではじめて幼稚園をつくった人です。幼児が幼児らしく過ごすためには幼稚園が必要であると考えました。人間の発達において、幼児期の遊びは重要な意味を持つものであることを主張し、幼児が本来もっている天分を陶冶するための恩物を考案しました。積み木の原型ともなる恩物はアトリエの活動や童具・積み木の骨子となっています。その視点から童具のパンフレットを見て頂くとおもしろいです。

WAKU-BLOCK“積み木のいろは”の根底には教育思想があり、デザイン性や精度・質だけではなく、フレーベルの恩物に基づいて幾何学・数量学の法則が内在しています。作家が全人生をかけて、子どもの創造力の育ちに全責任を持つ覚悟で考え抜いてつくった積み木です。“世界一の積み木”と言っても過言ではありません。まあまあのところで手を打ってしまわず、とことん追求しているので、お値段もそれなりにはなりますが、子どもだからこそ妥協のない世界、本物に触れさせてあげたいですね。

このところ、安いわけじゃないけれど、まあこのへんでいいんじゃない、みたいなレベルのものが何においても物凄く増えているように思います。妥協してもいいかなあと思わせるラインが増えてしまい、人がそこから先を考えなくなりました。日本全国がクックパット化しているように感じませんか?そんな時代の中で、積み木を探していてWAKU-BLOCKにいきついたアトリエのお母さん達はすごい!と思います。以前は積み木と検索したら1ページめは童具館でしたが、今はわけがわからないものがでてきて、普通に検索していたら、なかなかでてきません。本当に、よくぞここまでたどりついてくださったと感謝です。とことん追求された本物を、日常生活の中で見て育つだけでも、得るものはありますが。もちろん活用したいですよね。今回、久々の積み木のレシピです。かずの木と組み合わせてお家をつくりました。是非、ご家庭でつくってみてください。

かずの木が今年の10月に大幅に値上がりします。欲しい、いつか買おう!!と思っていらっしゃった方は、今月中にお申込み下さいね。お支払いは後々、考えましょう(笑)。いろんな方法があるので、ご相談くださいね。

2018年9月②アトリエ講師 星野由香