先週のアトリエ通信は実は書きかけのもので、メモ程度に書いていてヘンな文章になってしまいすみません。内容はつたわりましたでしょうか?
重複しますが、台風の時の対応につきましては、これからはホームページにてご確認ください。お休みの場合、午前7時半の時点で決定します。振替日の活動は材料の関係もあり、積み木が中心となりますのでご了承下さい。
先週の野菜と果物のレリーフはとってもオシャレな仕上がりになりましたね。本物に似せたい子、思いのままにつくる子、色々でしたが、まさに皆違って皆いい。
瑞々しさがあふれる作品となりました。全員の作品が並ぶと、このうえなくかわいくて、ずっと見ていたくなる。返したくなくなりますね。はじめに遊んだ、油粘土を壁に投げての的あても大変な盛り上がりでしたよ。お家でもやってみてとはとても言えませんが、ピタっとかべに張り付く感じが、ものすごくおもしろそうでした。
このところ、中学生になった卒業生達がよく遊びに来てくれていて、殆どの子が話し方も敬語に変わり、背も高くなり、見かけも急に大人っぽくなった感じがします。ピカソクラスの手洗い場を見て、「あれ、こんなに小さかったっけ?」って言っている子もいて、わずか2・3年弱の月日は、彼らにとってはそんなに長いのだと感じさせられました。
インスタグラムにもあげたのですが、先日遊びに来てくれたSくんは、アトリエに通い続けた8年間、ほぼカリキュラム通りつくったことのない自由人。いつも家でつくったものをアトリエに持ってきて、色々、説明してくれていました。今回もマッキーを改造して、懐中電灯にしたものを持ってきてくれていて、その完成度がすごい!!他にもつくっているものがあるらしく、「また持ってくるわぁ」と帰っていったのですが、その言葉を聞いた瞬間に私の記憶が当時に戻ってゆきました。「また持ってくるわぁ」はアトリエから帰る時にSくんが、毎回言っていた言葉。そして翌週、何か持ってくる⇒ものすごくマニアックでコアな説明がはじまる⇒私が理解できていないと、理解するまでその説明はつづく(笑)。を思い出しました。彼のおかげで私は色んなことに詳しくなりました。卒業生の一人ひとりにドラマがあります。彼はこれからもこの生き方を続け、苦労することもあるかもしれませんが“君にしかできない何か”を見つけられると思います。これからのAI時代に一番、必要な力なのかもしれません。
アトリエは一人ひとりの個性を大切にしている場、という感じがあると思いますが、もちろんそれもあるのですが大半の大人とアトリエの違いは、大人のほうが子どもよりも偉い、と思っていないところです。ですから、子どもに“教える”という視点がありません。毎回、子ども達が生み出す世界を見ている私たちは、子どもよりも大人のほうがすごいなんてとても思えません。また、そう思っていたら、子ども達が生み出す世界を見ることはできません。“教える”という発想になってしまうからです。アトリエでは、新しいことは伝えるけれど、教えなくても子ども達が自分でつかみとってゆく、自ら学んでゆくことが殆どです。そう信じているから、その環境がつくれます。
前回のアトリエ通信でもご紹介しましたが、各界の著名人がこぞって推薦している“サピエンス全史”では、内容を咀嚼するのに少々、パニックに陥るくらいこれまで考えたこともないような視点から我々人類の歴史をひもといてくれます。
新しい知識としての歴史を語っているのではなく、視点が違う。視点が違うとこんなにも物事は違って見えてくるものなのかと思います。
子ども達に対しても、教えないと賢くならないのではなくて、子どもはその力をもっている、自分でつかみとってゆくのだ、という視点に変えるだけで子育てや幼児教育の在り方は、随分と変わってゆくだろうと思いました。
10月20日の講演会では、そんなお話しも含め、絵本や読書のことを中心にお伝えしてゆきたいと思います。また、時間の許す限り、ご質問やご相談の時間もつくってゆきたいと思っていますので、是非、ご都合の合う方はいらして下さいね。今回はあんまり、告知をしていないので、ゆっくりして頂けると思いますよ。
※5・6年生には受付や荷物運び、小さい子達と一緒に遊んでくれるボランティアを募集しております。毎年、何人か来てくれてとても助かっております。
是非、お手伝いにきてくださいね。
2018年10月②アトリエ講師 星野由香
重複しますが、台風の時の対応につきましては、これからはホームページにてご確認ください。お休みの場合、午前7時半の時点で決定します。振替日の活動は材料の関係もあり、積み木が中心となりますのでご了承下さい。
先週の野菜と果物のレリーフはとってもオシャレな仕上がりになりましたね。本物に似せたい子、思いのままにつくる子、色々でしたが、まさに皆違って皆いい。
瑞々しさがあふれる作品となりました。全員の作品が並ぶと、このうえなくかわいくて、ずっと見ていたくなる。返したくなくなりますね。はじめに遊んだ、油粘土を壁に投げての的あても大変な盛り上がりでしたよ。お家でもやってみてとはとても言えませんが、ピタっとかべに張り付く感じが、ものすごくおもしろそうでした。
このところ、中学生になった卒業生達がよく遊びに来てくれていて、殆どの子が話し方も敬語に変わり、背も高くなり、見かけも急に大人っぽくなった感じがします。ピカソクラスの手洗い場を見て、「あれ、こんなに小さかったっけ?」って言っている子もいて、わずか2・3年弱の月日は、彼らにとってはそんなに長いのだと感じさせられました。
インスタグラムにもあげたのですが、先日遊びに来てくれたSくんは、アトリエに通い続けた8年間、ほぼカリキュラム通りつくったことのない自由人。いつも家でつくったものをアトリエに持ってきて、色々、説明してくれていました。今回もマッキーを改造して、懐中電灯にしたものを持ってきてくれていて、その完成度がすごい!!他にもつくっているものがあるらしく、「また持ってくるわぁ」と帰っていったのですが、その言葉を聞いた瞬間に私の記憶が当時に戻ってゆきました。「また持ってくるわぁ」はアトリエから帰る時にSくんが、毎回言っていた言葉。そして翌週、何か持ってくる⇒ものすごくマニアックでコアな説明がはじまる⇒私が理解できていないと、理解するまでその説明はつづく(笑)。を思い出しました。彼のおかげで私は色んなことに詳しくなりました。卒業生の一人ひとりにドラマがあります。彼はこれからもこの生き方を続け、苦労することもあるかもしれませんが“君にしかできない何か”を見つけられると思います。これからのAI時代に一番、必要な力なのかもしれません。
アトリエは一人ひとりの個性を大切にしている場、という感じがあると思いますが、もちろんそれもあるのですが大半の大人とアトリエの違いは、大人のほうが子どもよりも偉い、と思っていないところです。ですから、子どもに“教える”という視点がありません。毎回、子ども達が生み出す世界を見ている私たちは、子どもよりも大人のほうがすごいなんてとても思えません。また、そう思っていたら、子ども達が生み出す世界を見ることはできません。“教える”という発想になってしまうからです。アトリエでは、新しいことは伝えるけれど、教えなくても子ども達が自分でつかみとってゆく、自ら学んでゆくことが殆どです。そう信じているから、その環境がつくれます。
前回のアトリエ通信でもご紹介しましたが、各界の著名人がこぞって推薦している“サピエンス全史”では、内容を咀嚼するのに少々、パニックに陥るくらいこれまで考えたこともないような視点から我々人類の歴史をひもといてくれます。
新しい知識としての歴史を語っているのではなく、視点が違う。視点が違うとこんなにも物事は違って見えてくるものなのかと思います。
子ども達に対しても、教えないと賢くならないのではなくて、子どもはその力をもっている、自分でつかみとってゆくのだ、という視点に変えるだけで子育てや幼児教育の在り方は、随分と変わってゆくだろうと思いました。
10月20日の講演会では、そんなお話しも含め、絵本や読書のことを中心にお伝えしてゆきたいと思います。また、時間の許す限り、ご質問やご相談の時間もつくってゆきたいと思っていますので、是非、ご都合の合う方はいらして下さいね。今回はあんまり、告知をしていないので、ゆっくりして頂けると思いますよ。
※5・6年生には受付や荷物運び、小さい子達と一緒に遊んでくれるボランティアを募集しております。毎年、何人か来てくれてとても助かっております。
是非、お手伝いにきてくださいね。
2018年10月②アトリエ講師 星野由香