今年度最後のアトリエ通信となりました。世界中が新型コロナウイルス感染症の対策に追われている毎日であると思います。対策につきましては、別紙をご覧ください。

先週のアトリエではコロナ対策もあり、プレイマットを4枚しいて、各自のテリトリーを決めて積木遊びをしました。お家とお庭をつくるというこれまでも何回もやったことのあるカリキュラムなのですが、テリトリーを決めるだけでこんなにも集中力が違うのかというくらい、自分の世界にはまり込んでいました。今回は日曜日のクラスが始まりだったのですが、なぜか彼らは、建物よりもお家の塀を先に創り出して、それがメインになりました。はじめから終わりまで、無言でつくり続ける集中力。テリトリーが決まっていることと、周囲を囲むことで、周りの世界から解き放たれた自分だけの空間に身をおけたのだと思います。先々週もコロナ対策で机の並びを変えたことで、向かい合わせにならず、いつもよりも集中力が増している子どもの姿がありました。マスクがあってしゃべりづらいというのもあるかもしれないのですが、ちょっとしたことで子ども達の活動に取り組む姿勢がこんなに違うというのは、目からうろこの発見です。

親子コピカでは、作品をつくるというよりも、お人形をだしてからのごっこ遊びでもりあがりました。子ども達はごっこ遊びが大好きですよね。子どもが自然とやる遊び、好きな遊びは、これからの人生に必要だからこそ遺伝子にインプットされています。おままごとは子ども時代にしておくべき大切な遊びです。豊かなイメージ力(想像力)と共感感情を育ててゆきます。是非、お家でも同じように、マットを敷いてお家をつくって、塀をつくって同じように遊んでみて下さいね。

小学生は、お城型のお家や姫路城や原爆ドームなど、具体的なものをつくっていました。久しくアトリエではつくっていませんが、写真を見ながらお家で姫路城をつくって見てください。積木のいろはの4箱があれば結構、素敵なものがつくれると思います。お父さん達にも是非、挑戦してもらいたいなあ。(つくれたらラインしてくださいね。)

今週は6年生にとっては最後の活動です。今年の卒業生は24名、殆どの子ども達が親子コピカから通い続けてくれた子達です。親子の時から本当によく遊びました。文字通り、一緒に泥だらけになったり、絵の具だらけの水浸しになったり、ボールをぶつけあったりした最後の子達かなあと思います。今の子もまだやるかなあ。やるなあ(笑)。どの時代の子ども達にも特別な思いがあり、毎年、寂しい気持ちになりますが、夢と希望がいっぱいの6年生たちを元気にみおくってあげたいと思います。また、長年にわたり、アトリエにお子様を通わせて続けてくれたお母さん達にも感謝の気持ちでいっぱいです。素晴らしい子ども達との出会いを下さりありがとうございました。卒業されてもご縁がきれることなく、お近くを通られた際にはアトリエにお立ちよりください。また、中学、高校こそ子育てに悩むことも多くあると思います。アトリエは母も講師も子ども達と共に成長していく場なので、お母さん達も余程のことがなければ動じないベテランママになられていますが(笑)、しんどい時はアトリエを頼ってくださいね。私も色々ありましたが、子ども達だけでなくお母さん達からも、支えられてきたことを今年は特に感じます。子どもを通して、遠い親戚以上のおつきあいですから、いつでも遊びに来てください。山下先生も後10年は元気だと思います。長い間、アトリエに通って下さり、アトリエを好きでいて下さりありがとうございます。お母さん達は私の誇りです。アトリエの卒業、おめでとうございます。

2020年3月③アトリエ講師 星野由香