先週のアトリエは点・線・面をテーマに版画の制作をしました。まずはじめに、試作を見てどんな端材がどんな形にうつるのかを観察してから、版のほうに、プチプチや波段、板材やロープなどの面材、線材、点材を用意して、自分で選んでハサミで切ってはりつけ、ローラーで版画用のインクを付けて、障子紙に転写。クラスによっては、二色刷りをしたり、ドットシールで画面をつくったりもしました。作品は画の方なのですが、版の方も素敵で捨てがたく、どちらも作品にしましたので、両方、楽しんで下さいね。
その後は、雪の結晶の絵本“きらきら”を読んでから、六角形を中心にして、雪の結晶をイメージしたパターンをマグネットモザイクでつくりました。
はじめにちょっとしたコツを伝えると、小さい子も素敵なデザインをつくりあげ、自分でつくったものに驚いている姿もありました。規則正しくつくることがすごいというわけではありませんが、新しい世界を見せるという意味では、情報として見せてあげるのも良いと思います。アトリエでよくやっているツートンブロックのように、決められたパターンを同じにつくる遊びは、早くて年中さん、適齢期は年長さんくらいなので、お子さんが興味を持っていないのなら、無理にさせないで、自由に形をつくってあそんでくださいね。勉強のように、お母さんが教えてそれを覚えるというサイクルになってしまうと、それを繰り返すだけなので楽しくありません。暗記してしまう子は、ものすごく簡単なパターンも、やったことがないと出来なかったりします。自分で考えるのではなく“教えられて暗記する”という学び方がパターン化してしまっているんですね。自分で考えるから遊びは楽しい、だからこそ学びにつながるのだと思います。(勉強につなげるという意味ではなく)。
前回のアトリエ通信にも書きましたが、フレーベルは全ての素は心情にあり、乳児期に適切な環境が与えられていることを重要としました。この世に生を受けて、人間らしい心の動きがはじまる最初の時期に、心地良い心情を与えられた子は、肯定的に物事を考えるであろうし、優しく素直な子に育っていくと思います。そして幼児期は、周囲の人々や外界の事物との関係が生まれる最初の発達期であり、人のこと、物事を解明し、理解し、その本質を捉える出発点です。自分をとりまく人や物、世界が高貴なものであるのか、そうでないのかを、とりわけ大人の姿勢から直観していきます。その為、この時期はとくに、私達大人は日毎に発達していく子どもの心に外界がどう映っているのかを知ることが大切です(参照 親と子の共育②)。子ども達にとってのアトリエはどう映っているのでしょうか。少なくとも子ども達は、アトリエは“自分を高尚な生命として捉え、一人の人間として尊重している”ということは知っていると思います。だからこそ本物が用意される環境があり、自由が保障されている。自分が大切に思われる場所であり、そのままの自分が受け入れられている場所。そしてここが他の日常とは違う特別な場所であるということも直観しています。
アトリエのお母さんから、お聞きしたお話しなのですが、赤ちゃんの前で夫婦喧嘩をすると、赤ちゃんは自分のせいで、お父さんとお母さんがケンカをしているんだとわかり、ネガティブな感情が芽生えるそうですね。そのくらい子ども達は心情に対して敏感であるということは、親子コピカの子ども達にもアトリエの何たるかが、伝わっているのだと思いました。色んな意味で子どもの姿を知る毎日です。
先週の看板人形も皆、すごく可愛くできましたよね。是非、玄関に飾ってあげてください。
3月いっぱいで、今のメンバーのクラスでのアトリエは最後になります。子ども達が思いっきり、創造力を全開できるように、楽しいカリキュラムを用意しておりますので、季節の変わり目で体調を壊さないように、お気を付けくださいね。
※休会料のお知らせ・・休会料は一律5,500円になります。入院等、長期になる場合は星野まで
ご相談ください。
◎来年度クラスについてのお願い◎
今、土曜日・日曜日の幼小クラスがいっぱいで、多数キャンセル待ちの状態になっております。
もし平日にお越しになれる方がいらっしゃいましたら、何卒、ご協力お願い致します。
土曜日は、どのクラスも12名体制となっており、逆に平日の幼児クラスは水曜日はいっぱいですが、木曜日が2名、金曜日が3名という状態です。
平日のほうが、スタッフも多く、先生と子ども達のコミュニケーションもとりやすく、ゆっくりしていただけますので、ご検討ください。昨年から小学生も15時・15時半の時間もご利用していただけるようになっています。
ピカソクラスは、野球やサッカーなどの運動系をされている方が試合で、土日を開けておきたい方が多く、平日がいっぱいで土曜日があいております。
ご迷惑をおかけ致しますが、よろしくお願い致します。
2021年3月①アトリエ講師 星野由香
その後は、雪の結晶の絵本“きらきら”を読んでから、六角形を中心にして、雪の結晶をイメージしたパターンをマグネットモザイクでつくりました。
はじめにちょっとしたコツを伝えると、小さい子も素敵なデザインをつくりあげ、自分でつくったものに驚いている姿もありました。規則正しくつくることがすごいというわけではありませんが、新しい世界を見せるという意味では、情報として見せてあげるのも良いと思います。アトリエでよくやっているツートンブロックのように、決められたパターンを同じにつくる遊びは、早くて年中さん、適齢期は年長さんくらいなので、お子さんが興味を持っていないのなら、無理にさせないで、自由に形をつくってあそんでくださいね。勉強のように、お母さんが教えてそれを覚えるというサイクルになってしまうと、それを繰り返すだけなので楽しくありません。暗記してしまう子は、ものすごく簡単なパターンも、やったことがないと出来なかったりします。自分で考えるのではなく“教えられて暗記する”という学び方がパターン化してしまっているんですね。自分で考えるから遊びは楽しい、だからこそ学びにつながるのだと思います。(勉強につなげるという意味ではなく)。
前回のアトリエ通信にも書きましたが、フレーベルは全ての素は心情にあり、乳児期に適切な環境が与えられていることを重要としました。この世に生を受けて、人間らしい心の動きがはじまる最初の時期に、心地良い心情を与えられた子は、肯定的に物事を考えるであろうし、優しく素直な子に育っていくと思います。そして幼児期は、周囲の人々や外界の事物との関係が生まれる最初の発達期であり、人のこと、物事を解明し、理解し、その本質を捉える出発点です。自分をとりまく人や物、世界が高貴なものであるのか、そうでないのかを、とりわけ大人の姿勢から直観していきます。その為、この時期はとくに、私達大人は日毎に発達していく子どもの心に外界がどう映っているのかを知ることが大切です(参照 親と子の共育②)。子ども達にとってのアトリエはどう映っているのでしょうか。少なくとも子ども達は、アトリエは“自分を高尚な生命として捉え、一人の人間として尊重している”ということは知っていると思います。だからこそ本物が用意される環境があり、自由が保障されている。自分が大切に思われる場所であり、そのままの自分が受け入れられている場所。そしてここが他の日常とは違う特別な場所であるということも直観しています。
アトリエのお母さんから、お聞きしたお話しなのですが、赤ちゃんの前で夫婦喧嘩をすると、赤ちゃんは自分のせいで、お父さんとお母さんがケンカをしているんだとわかり、ネガティブな感情が芽生えるそうですね。そのくらい子ども達は心情に対して敏感であるということは、親子コピカの子ども達にもアトリエの何たるかが、伝わっているのだと思いました。色んな意味で子どもの姿を知る毎日です。
先週の看板人形も皆、すごく可愛くできましたよね。是非、玄関に飾ってあげてください。
3月いっぱいで、今のメンバーのクラスでのアトリエは最後になります。子ども達が思いっきり、創造力を全開できるように、楽しいカリキュラムを用意しておりますので、季節の変わり目で体調を壊さないように、お気を付けくださいね。
※休会料のお知らせ・・休会料は一律5,500円になります。入院等、長期になる場合は星野まで
ご相談ください。
◎来年度クラスについてのお願い◎
今、土曜日・日曜日の幼小クラスがいっぱいで、多数キャンセル待ちの状態になっております。
もし平日にお越しになれる方がいらっしゃいましたら、何卒、ご協力お願い致します。
土曜日は、どのクラスも12名体制となっており、逆に平日の幼児クラスは水曜日はいっぱいですが、木曜日が2名、金曜日が3名という状態です。
平日のほうが、スタッフも多く、先生と子ども達のコミュニケーションもとりやすく、ゆっくりしていただけますので、ご検討ください。昨年から小学生も15時・15時半の時間もご利用していただけるようになっています。
ピカソクラスは、野球やサッカーなどの運動系をされている方が試合で、土日を開けておきたい方が多く、平日がいっぱいで土曜日があいております。
ご迷惑をおかけ致しますが、よろしくお願い致します。
2021年3月①アトリエ講師 星野由香