◎お知らせ
新型コロナウイルス感染者数の増加を鑑みて感染リスクを避けるため、1クラス10名(ピカソ8名)を超える場合は振替えをお断りいたしますのでご了承ください。
2月3月に振替日をご用意致しておりますので、そちらをご利用ください。
※運動会等で日程が予めわかっている場合は、お早目にご連絡ください。
子ども達の夏が終わりましたね。今年はコロナのうえに雨が多く子ども達はエネルギーを発散しそこねたのではないかと危惧しますが、大人の心配をよそにどんな状況にあっても隙間の時間、隙間の空間で楽しみを見出す子ども達をたくましく思います。“遊びたい”という気持ちが本能としてあるからこそ、遊ぶことに対して子ども達はこんなにも貪欲なのでしょうね。そして本能にくみこまれているということは、人の成長にとって遊ぶことが必要だから。だからこそ子どもの遊び環境を整えるということに対して真剣であってほしいと願います。
今年の夏の後半はアトリエのお父さんが先生をしている大学で保育士を目指している学生さんたちと5日間の創造共育集中講座を行いました。この年齢の学生さん達と接するのは久しぶりのことです。
「最近の若いもんは・・・」という言葉の歴史は非常に古く、哲学者ソクラテスの弟子であったプラトンの書にもその言葉がでてきますが、私もその例にもれず「初動が遅い」とか「質問が少ない」「レポートがかけていない」など1年半後にはこの子達が現場に行くのかと思うとはじめは色々思うわけです。でも5日間毎日同じメンバーと過ごすうちに、全員の顔と名前を憶えてしまい、仲のいいグループの特徴とかそれぞれのキャラとかがわかってきて、それぞれのグループの個性が面白く、どの学生さんにも光るところがあるのがだんだん見えてきました。最近これは私の特技かもしれないと思います(笑)。そう思って小学生の時に書いた作文を読んでみたら、「私の長所はどんな子でもいいところを見つけられるところです。」と書いてあって、その頃からそういうことを思っていたのかと笑ってしまいました。短所は「忘れ物が多い、気が短い」でこれも今とかわりません。
最後の講義の日に、4,5人のグループになって、8個の立方体でお話をつくりみんなの前で発表してもらいました。フレーベル教育において、実はこれはとても大事な活動なので、もっと早くにしようと思っていたのですが、学生さん達のそれまでの様子を見ていてこれはやりたがらないだろうって思ってしまっていたのです。こういうのって得意な人もいますが大抵の人にとっては、ものすごく緊張するし恥ずかしいものです。18,9歳ならなおさらでしょう。どんな感じになるだろうと少し不安になりつつも見ていたら、お話づくりの時からどのグループも楽しそうで、一番盛り上がったといってもいいくらい学生達がいきいきしていました。お話の出来もさることながら、どのグループの子達も発表者の立場を思い、その場が盛り上がるような雰囲気をつくったり、言葉が詰まってしまって固まった人がいてもその人が恥ずかしくならないように助けたり、参加者全員が一人残らず思いやりのある態度をとっていてその姿に本当に感動しました。それって当たり前のようで簡単にできることではないと思うんです。子どもと接することを仕事にする人たちにはこれだけは持っていてほしいという資質をもってくれていることをとても嬉しく思いました。何があってもなくともまずはそこから。優しさはどんな仕事をするにしても一番に持っていてほしい心です。レイチェルカーソンの言い回しを借りれば「優秀であることは、優しくあることの半分も重要ではない」と思いました。
私もアトリエの先生をやることを決めた時、“この先生は自分のことが大好きなんだ。どんな自分であってもこの先生は自分のことを嫌いにならない”と子ども達が思えるような先生でありたい、親以外にそういう大人の存在がいてくれたら、どんなにか心を救われるだろう、心の励みになるだろう、だから何ができなくてもそれだけはやろうと決意していていたその時の気持ちを学生さん達がまた思いださせてくれました。そして一番伝えたかった思い“みんな違ってみんないい”、みんな違っていて、みんなそれでいいんだということ。だから子ども達のこともひとりひとり、まずは受け入れることから始めてほしいという思いは、学生さん達のレポートを読むとしっかり伝わっていました。
今週は形のテーマに戻り点線面をテーマに点描の版画をします。楽しみにお待ちください。
2021年9月① アトリエ講師 星野由香
新型コロナウイルス感染者数の増加を鑑みて感染リスクを避けるため、1クラス10名(ピカソ8名)を超える場合は振替えをお断りいたしますのでご了承ください。
2月3月に振替日をご用意致しておりますので、そちらをご利用ください。
※運動会等で日程が予めわかっている場合は、お早目にご連絡ください。
子ども達の夏が終わりましたね。今年はコロナのうえに雨が多く子ども達はエネルギーを発散しそこねたのではないかと危惧しますが、大人の心配をよそにどんな状況にあっても隙間の時間、隙間の空間で楽しみを見出す子ども達をたくましく思います。“遊びたい”という気持ちが本能としてあるからこそ、遊ぶことに対して子ども達はこんなにも貪欲なのでしょうね。そして本能にくみこまれているということは、人の成長にとって遊ぶことが必要だから。だからこそ子どもの遊び環境を整えるということに対して真剣であってほしいと願います。
今年の夏の後半はアトリエのお父さんが先生をしている大学で保育士を目指している学生さんたちと5日間の創造共育集中講座を行いました。この年齢の学生さん達と接するのは久しぶりのことです。
「最近の若いもんは・・・」という言葉の歴史は非常に古く、哲学者ソクラテスの弟子であったプラトンの書にもその言葉がでてきますが、私もその例にもれず「初動が遅い」とか「質問が少ない」「レポートがかけていない」など1年半後にはこの子達が現場に行くのかと思うとはじめは色々思うわけです。でも5日間毎日同じメンバーと過ごすうちに、全員の顔と名前を憶えてしまい、仲のいいグループの特徴とかそれぞれのキャラとかがわかってきて、それぞれのグループの個性が面白く、どの学生さんにも光るところがあるのがだんだん見えてきました。最近これは私の特技かもしれないと思います(笑)。そう思って小学生の時に書いた作文を読んでみたら、「私の長所はどんな子でもいいところを見つけられるところです。」と書いてあって、その頃からそういうことを思っていたのかと笑ってしまいました。短所は「忘れ物が多い、気が短い」でこれも今とかわりません。
最後の講義の日に、4,5人のグループになって、8個の立方体でお話をつくりみんなの前で発表してもらいました。フレーベル教育において、実はこれはとても大事な活動なので、もっと早くにしようと思っていたのですが、学生さん達のそれまでの様子を見ていてこれはやりたがらないだろうって思ってしまっていたのです。こういうのって得意な人もいますが大抵の人にとっては、ものすごく緊張するし恥ずかしいものです。18,9歳ならなおさらでしょう。どんな感じになるだろうと少し不安になりつつも見ていたら、お話づくりの時からどのグループも楽しそうで、一番盛り上がったといってもいいくらい学生達がいきいきしていました。お話の出来もさることながら、どのグループの子達も発表者の立場を思い、その場が盛り上がるような雰囲気をつくったり、言葉が詰まってしまって固まった人がいてもその人が恥ずかしくならないように助けたり、参加者全員が一人残らず思いやりのある態度をとっていてその姿に本当に感動しました。それって当たり前のようで簡単にできることではないと思うんです。子どもと接することを仕事にする人たちにはこれだけは持っていてほしいという資質をもってくれていることをとても嬉しく思いました。何があってもなくともまずはそこから。優しさはどんな仕事をするにしても一番に持っていてほしい心です。レイチェルカーソンの言い回しを借りれば「優秀であることは、優しくあることの半分も重要ではない」と思いました。
私もアトリエの先生をやることを決めた時、“この先生は自分のことが大好きなんだ。どんな自分であってもこの先生は自分のことを嫌いにならない”と子ども達が思えるような先生でありたい、親以外にそういう大人の存在がいてくれたら、どんなにか心を救われるだろう、心の励みになるだろう、だから何ができなくてもそれだけはやろうと決意していていたその時の気持ちを学生さん達がまた思いださせてくれました。そして一番伝えたかった思い“みんな違ってみんないい”、みんな違っていて、みんなそれでいいんだということ。だから子ども達のこともひとりひとり、まずは受け入れることから始めてほしいという思いは、学生さん達のレポートを読むとしっかり伝わっていました。
今週は形のテーマに戻り点線面をテーマに点描の版画をします。楽しみにお待ちください。
2021年9月① アトリエ講師 星野由香