先週の土日は、童具館の伊勢丹新宿店限定ショップのお手伝いに行ってきました。
インスタをフォローしてくださっている方がたくさん会いに来てくださり、やっぱり加古川プレイルームってすごいなあと感激です。伊勢丹外商の顧客さんを中心に接客をしながら何人もの方にかずの木について語っていると私も改めてかずの木のすごさを再確認し、ほんとにすごい積木なんだなあと実感しました。以前にご紹介させて頂いたインスタグラムの(@su_san_monte)もこの度ご購入され、
インスタグラムにお子さんの遊んでいる様子やご購入の決め手、ミックスにした理由などを詳しく書かれていたので、是非ご覧になってください。

また、土曜日にお子さんと遊びに来たお父さんが私のかずの木の説明に共感して下さり、ミックスセットを買ってくださったのですが、後で聞くと某有名私立大学の先生で数学の専門家の方でした。そんな方に数学について語ってしまい冷や汗がでましたが、専門家を納得させるかずの木はやはりすごい、和久先生のつくるものはやはり本物であると思いました。もう今年の在庫がなくなりそうなので迷い中の方はお早目にお申込み下さいね。ウッドショックの関係もありおそらく値上がりは必須です。
23日に今年最後のかずの木の講座を10時半から行いますので、ご参加を希望される方はお申込みくださいね。(3,300円)

東京で就職をした卒業生も会いに来てくれて6年ぶりくらいに話をしましたが、私の顔を見ての第一声が「先生、俺、普通になってもたあ。小さなってもた。もっと破天荒になりたかったのに。」(笑)。確かに彼は、子どものころからしゃべりが上手くて意思が強く一味違う子だったので、なんかやるだろうなあと思っていましたが、早稲田大学の理工学部を出て誰でも知っている大きな会社のエリートサラリーマンになっているから十分だと思うのですが、彼の予定ではもっとおもしろい生き方をしたかったみたいです。今も仕事を一生懸命やりながら人生を模索中という感じでした。24歳の彼に「今、子育て中のお母さん達に伝えてあげたいことある?」って聞いたら、「自分は学校の成績が全てという狭い世界で中学高校の大切な時期を6年間も過ごしたから知らない間に人間が小さくなってしまったと思う。そしてそれに気が付かなかった。だから、勉強で勝てても人間力で負ける。経験が違う。中高の大事な時期を勉強だけに費やすよりも、人間を磨いた方がいい。のびのび過ごしてきた人達には人間としての余裕がある。」と言っていました。そう自己分析して考えられることがすでにすごいと思うのですが、今の自分にまだまだ納得しておらずこれからまた新たな人生を構築していくのだろうと思いました。

同じ中高に進んだアトリエの卒業生が同学年にもう一人いて、二人とも高校2までは、落ちこぼれ組だったそうですが、3年で巻き返し、もう一人は生徒会長になって東大の英文科に進学したと聞いています。二人とも学校ではかなり目立つ存在だったと彼らの後輩になった卒業生たちから聞きました。どんな分野に進んでもアトリエの子達は面白い。魅力的に育っているなあと思いました。


童具館アトリエの卒業生である甥っ子も今年中3で受験生。(180㎝になっていてびっくり)学校の美術の宿題で著名人のことをまとめるというのがあり建造物の好きな甥っ子は安藤忠雄について書いていました。その中で安藤忠雄の言葉“たとえ負けても、次があるならば、そこに可能性を求めたい。許される限り前へ進んでいきたい。”に対して
「この言葉は私の人生観に大きな影響を与えました。これは単なる七転八起とは異なる意味を持っていると感じています。 ―努力を重ね、新たな可能性に挑戦する― 安藤氏が追い求めてきた、構想力、実行力を支えている概念かもしれません。私が努力している限り、この言葉は原動力となり心を照らし続けます」 「―挑戦― 安藤さんは人生において、“挑戦”を体現しています。挑戦はあらゆるものを生み出すきっかけです。乗り切る方法は後でいい、先に考えていたら面白いものなんてできない。という姿勢が、常識の存在を打ち消す発想につながっているのだと思います。」「安藤忠雄氏にとって“住まう”という最も根源的な営みを受け止める住宅こそが、建築の原点です。その作品の展開の中で、打ちっぱなしのコンクリート、幾何学的造形、自然との共生に象徴されるのが、安藤建築の原型と言えます。初期の代表作から近年の圧倒的スケールの海外作品まで、住まいを通じて建築とは何かを問う、安藤忠雄の挑戦は今もなお続いています。」
と書いていて、甥っ子の人生のテーマは挑戦なんだなと思いました。この文章にかなり刺激を受けました。今の私は完全に中3の甥っ子に志で負けています。今度会った時は逆に刺激を与えられるような挑戦をこれからも続けていきたいと思いました。


2021年11月③ アトリエ講師 星野由香