ほるぷ絵本館

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アトリエ通信

想像力・創造力は生きる力
「之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。」
10月・11月は怒濤の忙しさで、アトリエ通信をお休
みしてしまいすみませんでした。感動・感動の毎日で、書きたいことはいっぱいあったのですが。その中でも感動の一日、和久先生の講演会からは、もう一ヶ月が過ぎてしまいました。
アトリエ会員の方は、もう何回も講演会に足を運ん
で頂いた方がたくさんいるので、この度は座談会で和久先生と直接、お話をして頂く形をとりましたが、充実した時間になりましたね。
参加したお父さん、お母さんからは「楽しかった」「またやって欲しい」という声を多数頂きました。

子ども時代の思い出は一生の宝物
~悔いのない少年期を~
ひんやりとした空気がやっと秋を感じさせてくれるようになりましたね。
先週の活動は、親子・幼小とママボールで遊んでから、そのボールに絵具をつけて木の葉をイメージしてスタンプ。そしてその後は、手の平で叩いて秋の紅葉を表現しました。あまりの美しさに見とれてしまう程。親子コピカの子ども達も、画面をあげた瞬間、うわぁ・・・・・・と声にならないため息をついていました。こんな幼い時期にこの美しさに触れられる、しかもそれは自分で描いている。そんな子ども達を羨ましくさえ思いました。

子ども時代の思い出は一生の宝物
~子どもの心に寄り添う教育~
―かずの木―
先週の活動で使った、アトリエでよく登場する“かずの木”はお母さん達に一番人気のある童具です。
“かずの木”はその名の通り、数量的な法則をより明確にした童具で、まさに数・量・幾何・角度の原数学活動に適しています。
今回の幼小クラスでは、10までの数の分解ゲームをして遊びました。トレイが10までなので、違う組み合わせで、自由に入れれば自ずとそうなるようにつくられているのですが、「9と1のかずの木で10だね」と少し意識を持たせてあげれば、子どもは自然と遊びながら数と量に興味を持ってゆきます。

教室中に響く子ども達の声。有末先生が子ども達の頭にパサッパサッと紙吹雪をふりかけた瞬間、世界が一転。「きゃあ~~!!」と歓声をあげてはしゃぎまわる子ども達。
演技派の有末先生は、「皆にこれ(紙吹雪)渡すけどお友達にかけたり投げたりしないでね」と作品づくりに集中させ、壁に作品を貼り、“これで完成!”と終わりだと子ども達に思わせてから「最後に先生が仕上げするね」と「どこが足りひんかな?ここ?ここ?」と言って、子どもの背中に紙吹雪をふりかけました。一瞬あっけにとられ、‘ぱぁー’っと光が差したように輝く子ども達の顔。
子ども達はたまらなく嬉しかったでしょうね。この後の子ども達の逆襲は何十倍(^_^.)
有末先生、集中攻撃。この一週間は、有末先生のこの顔を何回と見ましたよ(^_^)(^_^)(^_^)

前回のアトリエ通信では、子どもの行動には全て意味があるということと、自己肯定感について書きました。テレビでよく見る尾木ママも“ほめ育て”“受容”“共感”ということをよく言ってますね。
今のその子をそのまま受け入れて認めること、その子が自分らしくいていい、いい子でいなくても、いい成績を取らなくても、そのままの自分で愛されていると実感することから、自己肯定感が芽生えてくると言われています。
私はよく“ゆるぎない自信”と表現していましたが、これも自己肯定感と同じことだなあと思いました。学力の面においても、“ほめ育て”された子の方がよく伸びる傾向にあるというデータがあると聞いたことがあります。
子どもは皆、一人一人違います。その子それぞれにその子らしさ、パーソナリティを持っています。それは、社会の価値観の中では、全てがプラスにとらえられないこともあるかもしれません。
アトリエには、どちらかと言えばゆっくりな年長さんのSちゃんがいます。今回の積木も一人二人と出来上がる頃、ちょうど足ができたところ。胴体にさしかかり、時間内にはできそうだなあと思った瞬間、トラブル発生、ガッシャーン!と音がして、全部倒れてしまいました。

和久教育の根幹には、200年前にドイツではじめて幼稚園を創設したフレードリッヒ・フレーベルの思想があります。
例えば、歌ったり踊ったり絵を描いたり庭で植物を育てたり、そういう基本的な園での遊びはフレーベルによって生み出されました。
フレーベルが影響を受けた思想家にジャン・ジャック・ルソーがいます。彼の偉業は“子ども発見”だと言われています。それまで子どもはいませんでした。生物学的にはいますが、“小さい大人”
“大人になるまでの過程的存在”ととらえられ、子どもは大人と同じように労働力の一人として考えられました。ルソーやペスタロッチに影響を受けたフレーベルは“子どもは遊ぶ”ということを発見します。“子どもは遊びにより人生の根幹となる大切なものを学んでいる”“子どもは遊びにより、もともともっている善いもの(神性)がひきだされてゆく”と考え、幼児期の子ども達が、その成長に沿って充実して遊ぶことのできるキンダーガーデンを創設しました。彼の思想により、人々は愛情の対象として子どもを見るようになり、現在に近い家族観がつくられていったと言われています。

今回の古時計はずっと以前に骨董屋さんで買っていたのですが、幼児のモチーフとしては難しいのではと思い、小学生にしか使っていませんでした。
この度、やってみてびっくり。嘘でしょう?というような作品が次々に生まれ、子ども達の表現力の豊かさにまた驚かされました。
時計と同じ色を全く塗らない幼児クラスがあったのですが、それでもどことなく古時計の雰囲気が出ていて、どうしてこんな表現ができてしまうのか子ども達の感性にはただただ感服するばかりです。

7月3回目の活動は、直角二等辺三角形をテーマに造形絵画用の波板ダンボールの三角を30cm×30cmになるように、1・1/2・1/4 で構成し、凹の部分に絵具を塗って、黒か白を選んでローラーをかけて仕上げました。根気を要する活動でしたが、最後のローラーで作品の感じがガラっと変わり、まるでプロがつくったポップアートのような仕上がりに変化するので、その面白さがわかる小学生は「うわぁ~!」と自分の作品に感動している姿が多く見られました(^^)
6月3回目のテーマ:四角柱 (8個の立方体の本質 遊びの創造共育法(4) P95~)
前回の活動では、フレーベルの第三恩物であり、WAKU-BLOCKの本質とも言えるケルンブロック(8個の立方体、直方体、そして正方板、角柱)を使って、パターンケースの上に色々な四角柱からなる建造物を構築して遊びました。
ケルンブロックは6cmの立方体を単純のものから複雑なものへ分割し、それぞれの形がひとつの箱に収められた積木です。和久共育・童具教育を学びはじめた人が、その深さにまず感動するのが、ケルンブロックが表現している形の小世界・小宇宙です。

6月2回目の活動は、円柱を分割した断面の形、四角をテーマにケルンモザイクの四角シリーズを総動員して、デザイン構成をした後に、転写で作品を作りました。
作品の美しさは、ご覧頂いた通りなのですが、ケルンモザイクの構成には子ども達に感服。驚きと感動の毎日でした。あの世界はただごとではありません。
子ども達は、試行錯誤をくり返し、35色の色と9種類の四角形を駆使して、若手の新鋭デザイナーのようにパターン構成に取り組んでしました。
あの見事な出来映えは、最初の導入で有末先生がケルンモザイクの四角にも色々な大きさがあり、全てが色々な組み合わせで、同じ長さや形を構成できることを示したところに意味があります。
子ども達は「わぁ・・・。ほんまや、同じになった」と感心した様子(^.^)で、自分もやりたい、やってみたいという活動意欲がかきたてられたようです。
今回使用したケルンモザイクは下記で、直角二等辺三角形は入れずに四角だけで構成しました。

先週は恒例のWM研修会で全国のアトリエ講師が集まり、和久先生のもと勉強してまいりました。
2日目は新商品と改良品の説明会だったのですが、この度は実際に童具をつくっている職人さんと出会い大感激でした。
決して妥協することのない和久先生の要望に応えるのは至難の業で、技術はもちろん、童具の世界はコストを意識していては到底できないんだそうです。どうして和久先生が工房を職人さんごと買ってしまったのか、分かる気がしました(笑)
木の童具は全てこの工房でつくられています。
そして、今回の会議では、「なんとしても日本の文化を支える職人を守らなくてはならない。日本人はもっと職人を誇りに思わなくてはならない」ということを強くおっしゃっていて、そのことを心に留めて、改めて童具に手を触れると、今までとは違ったものにすら感じるほどで、もっと心を込めて子ども達に手渡さなければと思いました。

今回の絵画もダイナミックな作品が続出しましたね。今回のモチーフは専業農家を営んでいるアトリエ会員のお父さんがアトリエの子ども達のために大きな竹の子を探して掘ってきて下さいました。
子ども達も大喜びで、特に幼児コピカの子ども達は大感動。上へ上へとまっすぐ伸びようとしている竹の子と子ども達の生命力そのままの絵が画面に描かれていました。
この度の絵画は、竹の子の線が面白く、木炭で描かれたデッサンがどの子もいきいきとしていて、このまま、デッサンだけでもいいのではと思うくらいでした。
3,4歳児は、まだデッサンをして、そこに色を塗るという感じではなく、絵具が出るとまた別の活動になるようです。

5月1回目の活動は円から円柱へのつながりをテーマに、はじめは円弧モザイクで遊んで、球の断面である円の構成を直観しました。
その後、作った円弧モザイクのコマはもともとアトリエに通う年長さんが考え出した遊びです。
コマ回しを子ども達が好んでやるのは、コマを回すことで一瞬にしてその時態を変えられる、その変化に創造のエネルギーを導き出されるからです。
今回、初の0・1歳児講座をやっていて思ったのですが、赤ちゃんが器や椀をひっくり返したり、積んだ積木を倒したりするのも、“自分には一瞬にして状況を変える力がある”ことを知るためにやっているのかもしれません。
それを思うと、思春期の子ども達が時に破壊的な行動に出たり、度を越して逸脱する子がいるのも、自分を見て欲しい!という気持ちの表れだけでなく、自分にも状況を変えられる力はあるんだ!と、生命のあり方に従った、切なる叫びであるかもしれないと思いました。

先週の活動は、シンプルなレールに、はじめはママボール、そしてカラーボール、それから発泡スチロール球と順番に転がしてゆき、素材を変えて、その変化を直観しました。
素材には、大きく分けると3つの特性があります。
ひとつはママボールのように海綿状の素材、そして中が空洞になっているピンポン玉のような素材、3つ目は木球・鉄球などの固形状の素材です。
内部組成の違いによる、質感や動きの変化、音の変化などを知ることで、形状は同じでも同じものと違うものとの比較により、子どもは物事の認識を深めてゆきます(遊びの創造共育法(1)P142)。

―驚きと感動―
<驚き>B.C.380の哲学者 アリストテレス は名著『形而上学』の中で、「驚意することによって人間は、今日もそうであるが あの最初の場合にあるように知恵を愛求し(哲学し)始めたのである」と述べています。ドイツの世界的文豪 ゲーテ も『ゲーテとの対話』の中で「人間の達しうる最高のものは驚きである」と言いました。
感動の前にある驚き、またはそれと共に、その後にくる驚き、それは非日常であり、また日常的でありながらそこに特殊を見つける作業であるように思います。子どもはその天才的な存在です。2歳児が何を見ても言っている「これなあに?」4歳児にうるさいくらいに言われる「なんで?どうして?」

ようやく春の陽射しを感じられるようになりました。2011年度4月の一回目の活動は、例年通り球体からはじまります。 今週はたくさんのボールで遊び、素材や大きさの違いを直観した後に対立的同一物である積木を導入してコースをつくり球の軌跡を楽しみます。
あらゆる形態の中で最も単純な形は球です。
球はどこから見ても全く同じ形をしていて、中心点から表面までの半径が常に同じであるという秩序をもつ唯一の形です。 そのため動きにも一定の法則があることから、世界中で多くのスポーツやゲームが生まれてきました。 赤ちゃんがボールをつついたり、転がしたり、なめたり、においをかいだり、カチカチと音を出してみたりするのも、五感をとおした大切な遊びであり、既に創造(表現)活動の第一歩です。 更に球の遊びは赤ちゃんの言語活動の発達も促します。

いよいよ今週が、2010年度最後の活動となります。
やはり最後はアトリエ活動の軸でもある積木で6年生をおくりだしてあげたいと思いました。今年の6年生は、2才から10年間、アトリエ開校と共に育ってきた子をはじめ、7・8年と通い続けてくれた子が殆どなので、おくりだす覚悟がなかなかできません。

先日は、お忙しい中、和久洋三講演会にご参加頂きありがとうございます。
講演の冒頭で和久先生が話された、『子どもは、美しさを感じるDNAを持って生まれてくる。種子と同じ。全て持って生まれてくる。私達の役割は、それをひきだしてあげるだけでいい。』という言葉は、これまで、和久先生から学んだ、色んなことにつながってゆきました。
“子どもを大人の育てたいように育てるのではなく、子どもが育ちたいように育つことができるように、我々は、手助けするだけでいい。”

前回の絵画の“つぼ”のモチーフは、子ども達の力を信じてはいるけれど、さすがにこの茶色のつぼは子ども達がどう描くのか全く想像できなくて、茶色のお団子みたいなのがいっぱいできるかなあと思ったりもしましたが、あなどることなかれ。子どものあのセンスは一体、どこからやってくるんでしょうか?
和久先生の言うように、遺伝子に組み込まれているとしか思えない、力強く美しい絵が次々に仕上がりました。もう一筆ここに入っていたら、もう一色ここに入っていたら、完璧になるような、逆に全てが崩れてしまいそうな、絶妙なバランスに私たちは到底、手出し、口出しはできません。

2月第一回めの活動は、曲線をテーマに毛糸を輪にして色んな形を作って遊んでから(単純な遊びは子ども達の想像力をかきたて大変盛り上がりました。)布の上にロープを並べ、そこにリキテックス水をスプレーして、一枚は暖色、もう一枚は寒色に染色しました。ロープをはずした時の美しい仕上がりに子ども達も大歓声で、子どもの頃にこういう作品を目にして育つと当然本物の美的感覚は養われてゆくだろうなあと、子ども達を羨ましく思いました。しかも、それは自分たちが創り上げたものなのですから、心に蓄積されてゆく感動は私達大人には想像できないくらいに子ども達の感性を育ててゆくと思います。

先週は、親子コピカはエリックカールの「くもさんおへんじどうしたの?」、幼小コピカはアフリカ民話、ガーナの昔話「アナンシと6ぴきのむすこたち」を読んでからピンボード六角(会員価格¥3,500 カラーゴム付)をつかってくもの巣づくりをして遊びました。「アナンシ」は単純なお話しなのに、意外なくらいに子ども達が身を乗り出して聞いていました。活動が終わってから、絵本のページをめくっている子も多く、やはりどこの国でも民族に語り継がれている昔話は、子ども達の心を惹きつけるのだなあと思いました。独特の色彩も魅力です。
先週は、長いお休みの後、久しぶりに会ったせいか、子ども達の成長に驚く場面がたくさんありました。とくに親子コピカの子ども達の成長はいちじるしく、今までアトリエでは、あまり話さなかった子が周囲もびっくりするくらい突然話し出したり、3才になって急に赤ちゃんっぽさが抜け、絵具の塗り方が変わったり、本当に子どもはある日突然変わる生命だと実感させられました。これは親子コピカに限らず、1才からずっと通っていた子が、年長さんになり、今回はじめて絵具の活動でこれまでに見たことのないような積極性を見せてくれることもあります。11月の座談会で和久先生が「子どもは常に変化している。だからたとえいい意味でもこの子はこんな子と決め付けちゃいけない。」とおっしゃった言葉を、本当にそうだなあと強く感じました。その子は、自分の思いを強く持ち、我を成すことのできる子なので、今までも全く心配はしていませんでしたが、彼の中に新しい喜びが見つけられたことは、私にとってもとても嬉しいです。
新年、あけましておめでとうございます。今年はスケジュールの調整で12月から長いお休みとなってしまい、子ども達に会えるのが本当に楽しみです。子ども達からもたくさんの年賀状を頂き、ありがとうございました。「アトリエは熱を出しても休みたくないです。」「6年生まで通うよ。」と書いて送ってくれた小学生達の言葉には、胸があつくなりました。子ども達のその心に応えられるように、今年もスタッフ一同全力で努力してまいります。本年もよろしくお願い致します。
先週は、アトリエらしいアーティスティックな作品の続出でしたね。冬アトリエの期間中は、ひとつのカリキュラムに230名程の子ども達が参加することになるので、今回のような特殊な機械部品はなかなか十分に揃えることができないのですが、この度は高砂で“パソコンのおいしゃさん”をやっていらっしゃるお父さんをはじめ、多数の方に御協力頂き揃えることができました。ありがとうございます。「この部品はパソコンを分解したんだよ。」と言うと、子ども達は「えーっ」と驚きながら、興味津々に素材を物色していました。

先週はかわいい動物がいっぱいできましたね。端材のみの組み合わせで、これだけの表現ができる子ども達、時間ぎりぎりまでやり続ける子も多く、もっともっとやらせてあげたいと思う活動でした。小さい子のつくった不思議な生物もとてもかわいかったです。
はじめに、絵本、森のアパートを読んでジャングルや動物の家をイメージし、今年一番人気の積木、45度の構成ができる“おどろ木”でピラミッドを土台に森を表現しました。

11月2回めは、石こうのマーブリングが固まるのを待つ間につくったWAKUBLOCKのおはことも言える円筒ドーム。各地のワークショップでたくさんの積木をダイナミックに使った万里の長城や、円筒ドームをつくったことが話題を呼びました。私はかれこれ20年は、この活動を見続けてきて、イベントでも何百回とやってきましたが、やはり初めて見た人は皆、驚かれます。
アトリエでも何回かやったことがあるのに、「どうやって中に入るの?」と後で穴あけをして入り口をつくったことを忘れている子もいました。子どもの記憶のメカニズムは、大人とは同じように考えることはできないようです。きっと、その時々により、子ども達の興味が違い、ただただ高く大きく積むことに感動する時期、まっくらにして中にライトを入れて遊んだことを覚えている子、最後に皆で積木の穴あけをした時に、どの積木をどう抜いたら壊れるかを考えるのが楽しい時期。きっと子ども達はその年齢ごとに、その時々に同じことをしても違う感動、違う興味を抱いていて、その時一番のことを覚えているんだと思います。

前回の活動は皆はじけてましたね。絵具だらけになって身体を動かす活動は久しぶりなので、“待ってました!”と言わんばかりに絵具に飛び込んでいました。
はじめはカリキュラムどおり、フラフープに絵具を塗って転がし、その軌跡を楽しんでいましたが、途中からはクラスごとに違った遊びを展開。フラフープを型に色んな色で円を描き、以前活動で読んだ絵本「いろいろおんせん」のように、その色の温泉(円)に入ると、足を皆からその色で塗られてしまう遊びを考え出したクラスもありました。アトリエでしかできない遊び、というより、アトリエの子しか思いつかないような遊びですね。

先日の“和久先生と遊ぼう”の会ではお忙しい中、長時間にわたり本当にありがとうございました。 また、最後に積木を運び込むまでお手伝い頂きましたお父さん達、お母さん達、子ども達、いつも本当にありがとうございます。

アトリエの子ども達にとっては、アトリエにも積木があるし、お家でもWAKU-BLOCKを持っている子が多く、特別に新鮮な環境と言うわけでもないのに、一日中良く遊んでいましたね。お家に童具環境が整っている子程延々と積木で遊び続けていたのも印象的でした。これがひとつのきっかけとなりお家での積木遊び、創造活動が広がっていけばと思います。

WAKUBLOCK 積木のいろは その魅力
この10年ぐらいでしょうか?積木や絵本は、子どもの教育に欠かせないものとして広く語られるようになってきました。(残念ながら、深く語られるまでは、至っていません。)アトリエの開校当時は、今ほどは、積木や絵本の重要性は、認められていなかったように思います。脳科学の劇的な進歩により、絵本の読み聞かせや、積木遊びによる脳への影響が科学的に裏づけされるようになったことも、その理由なのだと思います。
2008年のNHKすくすく子育ての調査では、子どもがよく遊ぶおもちゃの一位はボールで、二位は積木という統計結果がでました。多分、これは、過去50年くらい変わっていないのではないかと思います。実は、球の起源は、石器時代、大人が宗教か何かの目的でつくった石球で、それで子ども達が遊ぶようになったことが、ボールの始まりでないかと言われています。

急に冷え込むようになってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?今年は気温の変化がよめないので、気をつけようのないところもありますが、体調を崩さないように、早寝・早起き・朝ごはんで乗り切りましょう!
先々週の活動は、くるくる巻いた荷造り用の紙テープを適当な長さに切り、曲線を構成してから、そこに石こうを流し込んで、リキテックスで着色しました。形がはっきりと示される画面なので、線と面の関係性を直観できればいいなあと思っていましたが、やはり子ども達は何も言わなくても、そういう塗り方をしますね。線と面を活かして塗る子が圧倒的に多く、また、黒と赤、青と黄などの反対色に近い色で形の美しさを際立たせている作品も目立ち、「子どもってわかってるなあー」とほとほと感心しました。アトリエの隅に粉と水を用意していると「やったぁ、今日、石こうや!石こう大好き」と入ってくる子ども達。石こうの好きな幼児や小学生って、きっとアトリエの子ども達だけですね(笑)。