ほるぷ絵本館

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アトリエ通信

9月1回めの活動は、線と面をテーマに、ケルンモザイク四角でデザイン構成をした後に、親子は6cm幅で白の画用紙、幼小は3cm幅でグレーの画用紙、ピカソは2cm幅で黒の画用紙で紙の織物をつくりました。どのクラスもそれぞれプロのグラフィックデザイナーのような作品ができ、子ども達もその完成度の高さがわかるのか自信満々。「今日は作品を絶対持ってかえるー!」の声が嬉しい活動となりました。
2回めは、夏休みが明け運動会の練習も始まり、子ども達のストレスが炸裂する時期でもありますので、はじめにビーズ遊びで思いっきり遊んで、次はロープに絵具をつけて両端をもって、画用紙に叩きつけながら抽象画の作成をし、子ども達のパワーを全開させたつもりでしたが、それは大人の甘い考えで、その後は絵具に手をつっこんでお決まりの手足絵具だらけの活動となり、講師も子ども達も気力・体力共にいい意味でつかいこんだ一週間でした。

9月4日、5日の加古川楽市では、焦げるような炎天下に、遊びに来て頂きありがとうございま
した。5日に行った作品展は、今回も大変な話題となり、たくさんの方から驚きと感動の言葉を頂きま
した。
今年は、5月5日に行った子どもの館でのワークショップが朝日新聞に掲載されたことに始まり、
建築展では、神戸新聞、読売新聞の取材、そしてその時に子ども達の作品に感銘を受けた記者さんが、
私の記事を書いてくれました。(この記者さんも、ほるぷ子ども図書館の絵本で育ったそうです。)来月
からは、読売新聞の出している情報誌でのアトリエ活動の連載がはじまり、BANBANテレビでは、アトリ
エの子ども達の様子が放映されることになり、子ども達の作品を世間の方に見て頂けて、これだ
けの話題をよんでいることに、私自身、びっくりしています。

アトリエの夏
夏の絵本、はたこうしろうさんの“なつのいちにち”は、親子コピカの子ども達から小学生まで、大人の想像以上に皆、真剣に見ていました。“まほうのなつ”もそうですが、はたこうしろうさんの描く夏は、あの頃の子ども達の姿そのもの(あの頃とは私が子どもの頃)。皆、毎日毎日、野山をかけまわって遊んでいましたから、あの主人公の男の子と同じように生傷がたえず、どの子もどっかから血が出ていたような気がします。(笑) 私は、父から「絶対に頭から落ちるなよ。頭は必ずかばえ!」「ポケットに手を入れて歩くな。いつでも両手をつけるようにしていろ!」と遊びに行く時は、毎日のように言われていたことを、この絵を見て思い出しました。はたさんもそんなお父さんに育てられたのかもしれませんね。私達が子どもの頃はこけること、落ちることは前提の日常でした。主人公の男の子がどしゃぶりの雨の中、服の中にクワガタを入れて走って帰るのも、なぜなのか分かるような気がします。こけたらすぐに網をほりだし、服の手をはなして両手がつける状態をつくっているんだなあ、またクワガタをポケットに入れないのは、生き物は“物”じゃないという、彼の気持ちじゃないかなあと思いました。一人で必死で自分も痛い思いをしながら捕まえたクワガタ。だからこそ抱く孤高の生き物への畏敬の念。こんな体験を数え切れないくらいして育たないと、子ども達に生命に対する本当の意味での尊厳、命の大切さを伝えるのは、難しい世の中になってきているのではないかと、今の子ども達がおかれる環境を見ていて感じることがあります。

先週は、直角二等辺三角柱をテーマにケルンブロック・ケルンモザイクで遊んだ後に、直角二等辺三角柱を8個のテープでつないだ童具で色んな形をつくって遊びました。いつもなら子ども達が私のする
ことを見て“はやく私もやらせて!”という顔をしますが、この時は、お母さん達も“それやってみた
い!“という表情で見て下さり、とても嬉しかったです。拍手を頂いたクラスもありました(笑)三角
の積木は8個2,100円でアトリエから斡旋していますので、是非、おうちで遊んでみて下さい。

杏仁豆腐のレシピ
材料(1人分)
・豆乳 80cc ・生クリーム 中さじ1 ・エバミルク 中さじ1 ・砂糖 中さじ1 ・棒寒天 1/5本 ・水 80cc ・杏仁霜 小さじ1(お好みで)
作り方
(1)水でもどした棒寒天の水気を切り、手で小さくちぎりボールに入れる。
(2)分量の水をはった鍋に、ちぎった寒天を入れる。
(3)ボールに豆乳、エバミルク、生クリーム、杏仁霜を分量ずついれ、スプーンでよく混ぜる。
(4)混ぜたら一旦おく。寒天の入った鍋に火をかけて寒天を溶かす。
(5)寒天がとけたら、砂糖を入れて混ぜ、溶かす。
(6)砂糖がとけたら、(3)を少しずつ入れてよく混ぜる。
(7)混ぜたら、火を止めて、ざるでこす。
(8)こしたら、型に流しいれ、氷水をはったバットに入れて30分ほど冷やして固める。
(9)かたまったら、型から出してお皿にのせクコの実、シロップをのせて、頂きます!

先日の水曜日、加西市の保育園からの依頼で絵本の読み聞かせについての講演へ行ってきました。時間前に園庭に出てみると、次々にかけよってくる子ども達。「ねえ、誰のお母さん?」と聞かれたので、一人の男の子に、「私は今日、お母さん達にお話する人。なんかお願いがあったら言っといてあげるよ」と言うと、「お母さんおれへん…でもおばあちゃんが来てくれた。あそこにおる。」と教えてくれました。「じゃあ、おばあちゃんにお願い伝えてあげるよ。○○くんのお願いはなあに?」って聞くと、その子はうつむいて「病気にならないでね」と一言、言って走り去っていきました。予想していなかった答えに、私の時間がとまりました。こんな幼い生命のお願いが、自分のことじゃなくておばあちゃんを気づかう言葉が返ってくるなんて。安易な気持ちで聞いた自分の心が恥ずかしくなる思いがしました。
講演の冒頭で、集まったお母さん達や先生方にそのお話しをすると、その子のおばあちゃんや園長先生は涙を流され、他のお母さん達も目頭をおさえていらっしゃいました。
本当に、どこへ行っても子どもから学ばされます。

毎年、4月1回めの活動は、形の中で最も単純な秩序をもつ球から始まります。球の幾何学的説明は“中心点から表面までの距離が一定である。”それだけで言いえてしまいます。そんな一見、無個性で平凡に思える球が、あらゆるスポーツや娯楽の中で、最も人間を楽しませてくれる形であることに、球たる形態の本質を感じます。
ボールを転がして遊びました。