先週の恐竜は、皆、いい作品ができましたね。子ども達に脱帽、とくに幼児クラスには大感激でした。
恐竜のイメージをそのままに勢いでつくってゆく幼児の動きにはみとれてしまう程。いっぱい並べると、恐竜たちに命がふきこまれ、まるでお話しているようです。「これペットにできるかなぁ」「お名前なんにしようかなぁ」と自分のつくった恐竜に愛着を感じていました。リアルさを追求していた小学生の作品も素晴らしく、持って帰るとき、皆、誇らし気でしたね。子ども達も大満足の夏らしいアトリエ活動となりました。
木端でまず形を構成してボンドで貼り、全体に白ペンキを塗ってそれから着色していますから、大人がつくっても大変なのに、皆、 色を塗る時もずっと筆が動き続けています。しっぽを塗ったり、顔を塗ったり、あっちもこっちもありますから、本当に大変です。子どもは、大人のように対象を動かして塗るんじゃなくて、上記写真のように、自分が動いて塗るんです。一体、どれほどの大人が、(今は子ども)自分がどんな体制をとっているのかわからないくらいに集中することがあるでしょうか。子ども時代のここまで集中した体験の数は、大人になってからも必ず、生きる力を支えてくれる、この集中力が人生にいかされないわけがないと、感じさせられる活動となりました。
ピカソクラスにいたっては、同じテーマでつくったとは思えないくらいに、色んな作品が生まれました。自由であるということは、実は挑戦もしています。挑戦には失敗もつきもの。彼らの失敗できる勇気を支えているのは、能力的な自信だけでなく、幼い頃からのアトリエ体験で培った、失敗してもまた、自分は挑戦できるいう精神面の逞しさもあるのではないかと感じました。
あっという間に、もうお盆休み。体調を管理して、楽しい夏休みをお過ごし下さい。
2016年8月(2)アトリエ講師 星野由香